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金剛峯寺へ〝畑ごんぼ〟奉納~黒河道・雑事のぼり

和歌山県橋本市西畑の農事組合法人「くにぎ広場・農産物直売交流施設組合」=岡本進(おかもと・すすむ)組合長=は、12月3日、昔ながらの民俗行事「雑事(ぞうじ)のぼり」を再現させ、郷土名物「畑ごんぼ」を高野山真言宗総本山・金剛峯寺=中西啓寶(なかにし・けいほう)管長・座主=に奉納した。
午前7時、組合員や県、市、市教委職員、協力市民ら約50人が同組合の産直市場「くにぎ広場」に集合。出発式で岡本組合長が「先日ここで開催した〝恋学文(こいかむ)まつり・収穫祭〟は大盛況。畑ごんぼの出来栄えも良好です」と挨拶。平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「地域の活性化の中心は〝くにぎ広場〟と確信します。今や畑ごんぼは全国的に注目の的、他のごぼうに負けないように」と激励した。
この後、同組合の素和治男(そわ・はるお)理事ら2人が、それぞれ畑ごんぼ入りの背負子(しょいこ)を担ぎ、約30人の参加者とともに1列縦隊で出発。深い雨霧と断続的に降る小雨の中、金剛峯寺まで約17キロの高野参詣・黒河道(くろこみち=国史跡)を約8時間かけて歩いた。
奉納式は金剛峯寺・大広間で行われ、素和理事ら2人が背負子を担いだまま登場して、約40人の参加者らも着座。岡本組合長が奉納目録を読み上げ、添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長から感謝状が贈られた。
素和理事ら2人は菰包(こもづつみ)に収めて背負子で運んだ10本と車で運んだ箱入り12本の計22本(16・8キロ)の「畑ごんぼ」(最大で長さ1メートル、太さ5センチ)を奉納した。
添田・宗務総長は「高野山では野菜1枚、米1粒できなかったが、私たちは麓(ふもと)からの〝雑事のぼり〟のお陰で、生活が支えられていた」と説明。しかし長い間「社会事情ですっかり廃れていた雑事のぼりが、このように再現されてうれしい」と謝辞を述べ、「黒河道は重要な文化財であり、世界遺産に登録されるように」と期待。平木市長は挨拶の中で「ぜひ皆さんの協力で実現を」と訴えた。
添田・宗務総長から「畑ごんぼの素敵な料理は?」との質問に、素和さんが「筑前煮、きんぴら…。とくにスライスの素揚げで、般若湯(はんにゃとう=お酒)を飲めば、最高です」と言うと、参加者から笑いがもれ、添田・宗務総長は「ぜひ、黒河道の世界遺産登録が実現し、その時に味わいたいものです」と応えて、にこやかに締めくくった。
写真(上)は畑ごんぼの「雑事のぼり」を再現する素和理事=先頭=ら一行。写真(中)は畑ごんぼを奉納し金剛峯寺で合掌する岡本組合長ら一行=左手前は添田・宗務総長、右手前は平木市長。写真(下)は畑ごんぼを奉納する(右から)岩橋久和(いわはし・ひさかず)理事、岡本組合長、素和理事=左は添田・宗務総長。


更新日:2015年12月4日 金曜日 00:01

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