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橋本市文化賞に神崎さん、文化奨励賞に1人2団体
和歌山県橋本市の平成27年度・橋本市文化賞に学術(自然科学)に貢献している高野口町名倉出身(茨城県つくば市)の東京大学先端科学研究センターの神崎亮平(かんざき・りょうへい)教授、文化奨励賞に生活文化(菊栽培)に功績のある橋本市柱本、中前和代(なかまえ・かずよ)さん、学術(人文科学)に功労のある「高野口文化財研究会」=池田和男(いけだ・かずお)代表、43人=、芸術(音楽・舞踊)に功労のある「オアシスの会」米田芳子(よねだ・よしこ)代表、30人=の1人2団体に決まった。
神崎さんは昭和32年(1957)生まれ。同61年に筑波大学大学院生物科学研究科博士課程を修了。理学博士。同18年から東京大学先端科学技術研究センター教授、副所長。日本比較生理生化学会会長。動物の環境適応を生物学、情報学、工学など異分野を融合した研究を通して解明し、それらをロボットに応用したり、昆虫の嗅覚機能を利用した高度嗅覚センサーの開発を進めたりするなど、動物の持つ優れた機能を先進技術に生かすよう取り組んでいる。
中前さんは昭和22年、橋本市柱本生まれ。同63年から「橋本市民菊の会」に所属。菊の普及と菊花に関する研究や栽培技術の進歩、菊花園芸の普及に努力。橋本市菊花展では、出品作が「懸崖花壇の部」市長賞4回、「福助花壇の部」で市長賞を受賞するなど、菊花文化の向上に貢献している。
「高野口文化財研究会」(事務局=高野口町名倉)は平成3年に設立。「歴史・文化財に関する記念講演」「歴史講座や歴史ウォーク」「文化財研修会」の開催、「嵯峨谷の神踊り」(県指定無形民俗文化財)「黒河道の世界遺産追加登録」(国史跡)支援、現地研修会の開催など、地域の文化財の歴史研究、保護、伝承に努めている。
「オアシスの会」(事務局=高野口町名古曽)は平成16年に設立。発表会や文化祭だけでなく、学校や福祉施設などで、歌やダンス、創作舞踏を披露、幼稚園でコンサートを開催するなど、ボランティア活動を実践している。
この文化賞1人、文化奨励賞1人、2団体は11月3日(文化の日)の午前9時から、橋本市教育文化会館2階応接室で表彰される。
写真(上)は左から文化賞の神崎さん、文化奨励賞の中前さん。写真(中)は文化奨励賞の「高野口文化財研究会」の皆さん。写真(下)は文化奨励賞の「オアシスの会」の皆さん。