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葛城館・修復後初の芸術作品展♪文化財建築の活用を

2年前に修復された和歌山県橋本市名倉のJR和歌山線・高野口駅前の国登録有形文化財「葛城館(かつらぎかん)」で、修復後初めて「芸術祭 和歌山サローネ2015 旅するように。」の展示会場に活用されている。葛城館は明治・大正建築の木造3階建ての元旅館だが、今は営業しておらず、5代目当主の大矢裕(おおや・ひろし)さんは「今回のように皆様のお力で、芸術作品展や音楽会など、文化財の活用に取り組んでいきたい」と言っている。
「葛城館」は元旅館の屋号で、平成6年(1994)まで営業。建物は入母屋作り(延べ323平方メートル)。本屋根には千鳥破風(ちどりはふ)と軒唐破風(のきからはふ)が取り付けられ、銅版葺き庇(ひさし)があり、前面総ガラス張りの寺社風。同13年には国登録有形文化財に指定された。
大矢さんは同25年10月、建物の傾斜や床、壁の傷みについて、総工費約3100万円(うち国の補助金170万円)をかけて修復。この際、親交のある市内の武者小路千家=官休庵(かんきゅうあん)梅山香雪(うめやま・こうせつ)教授=社中によるお茶会を開いて完成を祝った。
今回、芸術振興に取り組む人たちでつくる「SoA WKAYAMA SALONE実行委員会」主催の「芸術祭 和歌山サローネ2015 旅するように。」が県内13会場で芸術作品を展示。
そのうち葛城館では、大阪府在住のuemasaさんが描いた「紀の川橋本サマーボール花火風景」の線画・抽象画(高さ1・8メートル、幅2・7メートル)の大作など、約40点を展示。かつらぎ町の歩里人(ポリト)珈琲の岩本克也(いわもと・かつや)さんが受付を担当、美味しいコーヒーを振る舞っている。
この線画・抽象画は、透明ガラスの外に高野口駅や庚申山などが見える窓際に飾ったり、床の間に生け花をして作品を静かに置いたりしていて、大勢の家族連れや若いカップルらが、秋のひととき、現代アートと歴史的建物とのコラボレーションを楽しんでいる。
大矢さんと妻の由美(ゆみ)さんは「先ず、ここでこんな風に、素敵な展覧会が、開けることを知ってもらいたかった」と説明。そのうえで「今後、芸術ギャラリーや音楽ホール、文化教室などに活用することができたら」と、希望を語った。
「葛城館」での同展は10月12日(月・祝)までの午前10時~午後5時。同館での観覧料(単館)は500円、各会場を巡るパスポートは1000円。小学生以下は無料。
「葛城館」の活用相談などは同館(電話=0736・42・2017)へ。
写真(上)は葛城館1階に展示されたuemasaさんの線画・抽象画の大作に見入る家族連れ。写真(中)は2階床の間に秋の花とともに飾られたuemasaさんの作品。写真(下)は文化的な活用を熟慮中の国登録有形文化財「葛城館」。

更新日:2015年10月8日 木曜日 12:37

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