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高野山・国宝不動堂、特別公開~いにしえロマン漂う

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の壇上伽藍(だんじょうがらん)にある国宝・不動堂が、弘法大師・空海の高野山開創1200年の8月28日、特別公開され、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根や須弥壇(しゅみだん)などの歴史的たたずまいが、国内外からの参拝・観光客を楽しませている。30日(日)まで。拝観無料。
高野山真言宗総本山・金剛峯寺によると、この不動堂は建久9年(1198年)、鳥羽上皇の皇女・八条女院を願主として創建された。
今の建物は14世紀初頭(鎌倉後期)に高野山・一心院谷(いっしんいんだに)に建立。明治32年(1892年)に国宝(旧)指定、明治41年(1908年)に解体修理、現在地に移築された。
不動堂の外観は、平安貴族の邸宅風で、見る角度により、微妙に形態が変わる、青苔(せいたい)に彩られた檜皮葺きの屋根、堂内には木目漆塗(うるしぬり)に飾金具(かざりかなぐ)を打った須弥壇(しゅみだん)を配置。古来、運慶作の八大童子像と本尊不動明王が祀られていたことから「不動堂」と呼ばれている。
須弥壇があるのに、天井には煤跡(すすあと)や薫香(くんこう)の形跡がないこと、他の諸堂(しょどう)と比べて屋根や天井が低いことなどから、「護摩を焚かない不思議な不動堂」として、参拝・観光客に古(いにしえ)ロマンを感じさせる。参拝・観光客らは、賽銭をあげて手を合わせ、靴を脱いで広縁(ひろえん)に上がり、吊り上げられた蔀戸(しとみど)の下から、神々しい堂内を拝観、改めて須弥壇に向って手を合わせる。
壇上伽藍には、国宝・不動堂のほか、真言密教のシンボルとされる朱塗りの根本大塔をはじめ、金堂や御影堂、再建されたばかりの中門など、素敵な建造物が立ち並ぶ。一般参拝・観光客だけでなく、夏休み中の子供たちも、楽しそうに壇上伽藍を巡っていた。
写真(上)は特別公開された高野山・不動堂を拝観する参拝・観光客の皆さん。写真(中)は堂内の須弥壇に向って合掌する女性たち。写真(下)はやや離れた場所から見た御影堂。

更新日:2015年8月29日 土曜日 00:01

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