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いざ!真田つるし飾り~国体・なぎなた競技会場へ

戦国武将・真田幸村の〝赤備えの兜(あかぞなえのかぶと)〟をイメージした「真田つるし飾り」が、9月下旬、幸村ゆかりの和歌山県九度山町で開かれる紀の国わかやま国体・なぎなた競技会場周辺や、通称〝真田の道〟沿いの町家などに吊るされることになった。九度山住民クラブの阪井賢三(さかい・けんぞう)代表は「主に地元の女性たちが丹精込めて作った真田つるし飾りです。幸村ゆかりの里の元気な雰囲気を盛り上げ、素晴らしい大会になってほしい」と期待している。
この「真田つるし飾り」は、折り紙で作った高さ約7・5センチ、直径約7センチの三角錐の兜で、黒地に赤の縁取りをし、真田の旗印と六文銭を印刷。この兜3つを1本の紐(ひも)に掛けて、その下に「真田幸村」「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」「紀州九度山」などと記した短冊を吊るしている。
阪井代表と梅下修平(うめした・しゅうへい)・西辻香(にしつじ・かおり)両副会長が昨年10月、「どんな方法で幸村の里の物語を伝えるか、楽しい住民交流には、何をすればいいか」と、知恵を絞って発案した。
以来、住民有志10~15人が、毎週水曜日の夜、九度山児童館で制作に励み、今春開催した「町家の人形めぐり」では、商店や民家の軒先にぶら下げて、観光客を歓待。同商店街の特設会場などで、1組(兜3つ綴り)800円で販売したところ、約300本が売れるという人気ぶりだった。
そこで、九度山町役場は今回、この見事な「真田つるし飾り」500本を購入。9月27日から3日間、「紀の国わかやま国体・なぎなた競技大会」が開かれる九度山町文化スポーツセンター周辺に「真田吊るし飾り」を飾ることに決定。南海高野線・九度山駅~紀の川・九度山橋間の通称〝真田の道〟(商店街)沿いの商店、民家、寺院などでも、軒先にぶら下げて、往来する人々に見てもらうことにとた。
「真田つるし飾り」は、秋風が吹くと、まるで音のしない風鈴のように、さわさわと九度山独特の風情を醸し出す。阪井代表は「九度山の住民有志は、先ず、楽しく交流しながら、真田つるし飾りに取り組んでくれています。その明るい気持ちが、全国の選手や観戦の方々に届いてくれたらうれしいです」と話している。
「真田つるし飾り」の問い合わせは、阪井代表(電話0736・54・3580)。
写真はいずれも真田情緒を醸し出す「真田吊るし飾り」。


更新日:2015年8月28日 金曜日 00:00

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