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山ユリ群生♪60年で最大~やどり温泉で種進呈へ

紀伊山地の摩尼山(まにさん)系、和歌山県橋本市彦谷の山腹にある個人タクシー運転手・上岡久登嗣(うえおか・ひとし)さん(70)方周辺で、美しい山ユリが群生。とくに観賞する人影もなく、楚々と咲いている。
山ユリは日本特産で、近畿以南の山中に咲くユリ科ユリ属の球根植物。 上岡さんは、大阪生まれだが戦後、小学校に入学の時、父の故郷・彦谷に戻り、今は夫婦2人暮らし。
山ユリは地生えで、子供の頃にも少し咲いていたが、その球根はイノシシやシカの大好物。その年によっては、夏になっても、まったく花が見当たらない。今年は自宅北側の市道沿いの山肌に群生。その群生ぶりは、過去約60年で初めての勢いという。
上岡さんは「山ユリは種を撒くと、2年後に茎が約30センチに伸び、翌年には先ず1輪、その後、だんだん花数が増えます」と説明。「とても美しいので、ハイカーの皆さんにも、通りがかったら、楽しんでいただきたい」とにっこり。
上岡さんは、たまたま山ユリを写真撮影に訪れた「玉川峡を愛する会」代表の上西進(うえにし・すすむ)さん(78)に「ぜひ、あなたも育ててください」と、昨年採集して保存していた沢山の山ユリの種を進呈。上西さんは「私も植えて楽しみますが、山ユリが好きな方々にも、差し上げたい」と話し、お礼を述べていた。
山ユリの群生は、隣の奈良県五條市大深の市道沿いの山の斜面でも、所々で見られる。
山ユリの種は、8月15日以降、橋本市宿の温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」=西裕生(にし・ゆうき)社長、電話0736・32・8000=で、希望者に進呈(なくなり次第終了)することにしている。
写真(上)は上岡さん方周辺に群生する山ユリの花たち。写真(中)は上西さん=右=に山ユリの種を進呈する上岡さん。写真(下)は綺麗に咲いた山ユリの花。


更新日:2015年7月28日 火曜日 00:00

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