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保育園に不審者!逮捕訓練~紀北初の通報装置活用

「不審者が保育園に侵入した!」との想定で、今はまだ極めて少ない〝110番直結非常通報装置〟を使った、珍しい「不審者対応訓練」が6月26日、和歌山県橋本市さつき台の社会福祉法人寿翔永会(ことぶきしょうえいかい)橋本さつき保育園=田原説子(たはら・えつこ)園長=で行われた。県内の保育園で、同通報装置があるのは、和歌山市に2か所、岩出市以東の紀北地方では同保育園1か所だけで、今後、初動対応を早める同通報装置は、「不審者から園児の生命を守る必需装置」として注目されそう。
橋本さつき保育園=永山勝利(ながやま・かつとし)理事長=は今年4月、事務室などに同通報装置(押しボタン式)を設置して開園。この日の訓練には、和歌山県警・橋本署の生活安全課、地域課など7人の署員と、田原園長ら女性保育士15人が参加した。
先ず、マスクを掛けて刃物を持ち、不審者に扮した男が、園内敷地に侵入して、「こら、開けろ!」と玄関で騒ぐ。保育士たちは、さすまた(護身用防具)や竹ぼうきを持って「そこから入るな」と、必死で対峙した。
この間、事務室にいた保育士が、非常通報装置のボタンを押すと、県警通信指令室に直接つながり、指令室は折り返し電話で、すぐさま事情を聴く。同時に指令室からの連絡で、橋本署パトカーが保育園に急行し、玄関で騒いでいた男を素早く逮捕した。
一方、保育園内では、刃物を持った男に、保育士がネットランチャーという〝ネット発射器具〟を持って対決。保育士が器具を作動させると、バーンという大きな発射音とともに、ネット飛び出し、瞬時に男に絡みついて、男を身動きできなくした。
同保育園は、南海高野線・御幸辻駅近くの新興住宅地にある。園児は0歳児~5歳児が計32人いて、普段、保育士は火災や地震の避難・誘導訓練を行っているが、今回のような「不審者対応訓練」は初めて。
田原園長は「園内の窓から外がよく見えるので、保育士全員で、不審者には注意し、監視しています」と安全性の高いことを説明。さらに今回の訓練について、「押しボタン一つで、あっという間にパトカーが到着し、簡単に不審者を逮捕できました。私たちには、園児の生命が一番大切ですので、このように保育園と警察が直結していることが、とても心強いと感じました」と喜んでいた。
写真(上)はネットランチャーで不審者をネットで絡めとる訓練。写真(中)は110番直結非常通報装置の押しボタン。写真(下)は駆け付けた橋本署員が不審者をすぐ逮捕。

更新日:2015年6月27日 土曜日 00:00

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