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アイガモ農法、児童ら体験~可愛い!と大喜び
〝アイガモ農法〟を実践している和歌山県橋本市恋野の辻本賢三(つじもと・けんぞう)さん(79)の植田で、市立すみだこども園の園児69人と市立恋野小学校の児童13人、九度山町立九度山保育所の児童7人が、アイガモのヒナを放ち、楽しいひとときを過ごした。
辻本さんは20数年前、妻(故人)が田んぼに散布した農薬を吸い込み、大阪府内の病院に入院した経験がある。その頃、アイガモ農法で、米の無農薬栽培ができることを知り、研修を受けたうえ実践。今年で「アイガモ農法」は23回目になる。
この日、児童らは、辻本さんから「アイガモは田んぼの害虫を食べたり、足で泥をかき混ぜたりして、草が生えないように働きます」と教えてもらった。
この後、児童たちは各班に分かれ、大人からアイガモの赤ちゃんを受け取り、畦道に整列。「いちにのさん」の号令で一斉に放つと、アイガモは植田の早苗の間を泳ぎ回って大はしゃぎ。児童たちは「えらいね」「働いてる」と、その活動ぶりに見入っていた。
辻本さんは約60アールの水田で「合鴨米(あいがもまい)」を栽培、9月に全国出荷する。児童らは「おむすび」にしていただく予定。
すみだこども園の佐々木和代(ささき・かずよ)園長は、「当園では食育にも力を入れているので、きょうの体験により、農家の方々への感謝の気持ちが、養われたと思います」と話していた。
写真(上、下)は植田にアイガモを放って大喜びの児童たち。写真(中)は素手でアイガモの赤ちゃんと触れ合う児童たち。
更新日:2015年6月18日 木曜日 00:00