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素敵♪時弘真吾さんの衣装~6月には舞踊・音楽披露

海外でオールラウンド・アーティストと称される衣装デザイナーの時広真吾(ときひろ・しんご)さんがデザインした、舞台衣装を紹介する「美の種 衣装展」が、和歌山県九度山町九度山の「旧・萱野家(かやのけ)=大石順教尼(おおいし・じゅんきょうに)の記念館」で開かれている。6月11日(木)には、和歌山市民会館で、時広さんがプロデュースした歌舞伎舞踊・娘道成寺(むすめどうじょうじ)などの「和歌山異聞 人の愛のものがたり~ある女人の回想~」を開催。萱野正巳(かやの・まさみ)館長は「ここに展示しているような素敵な衣装をまとい、舞踊や音楽が披露されるとは、今から大いに楽しみです」と話している。「美の種 衣装展」は5月6日(水)まで。入館無料。
「旧・萱野家」は、両腕のない障害を克服し、口筆で書画を描いて「障害者の心の母」と慕われた、順教尼=本名・よね=1888~1968年)ゆかりの旧家で、普段から順教尼の書画作品などを展示している。
「美の種 衣装展」で、時広さんは、順教尼のやさしさや、その品格に敬意を表し、自身の代表作の「掛け」や、明治・大正・昭和の帯を活用して縫い合わせた「衣装」など6点を展示。ほかに、涼しげな夏の衣装や、ベネチアグラス・ネックレスなども飾っている。
大阪府内から訪れた夫婦は、時弘さんが順教尼の心に感銘して、和室に展示した質素な衣装、艶やかな衣装を観覧し、「きょうは順教尼の偉業を目の当たりにし、その心に応えられている、時弘さんのお気持ちにも、感服しました」と喜んでいた。
時広さんは演出家、パフォーマー、詩人、写真家、プロデューサーとしても活躍。「美の種」とは、時広さんが2010年、衣装と各地にある才能を結びつけ、美空間を創り上げようと始めたプロジェクト。才能とは音楽、舞踊、演劇だけでなく、書や絵画、彫刻、陶芸など、あらゆる分野のことを指している。
「和歌山異聞 人の愛のものがたり~ある女人の回想~」は、6月11日(木)午後6時半から、和歌山市伝法橋南ノ丁7番地の和歌山市民会館小ホールで開催。
第1部は「和歌山そのものを一人の女に喩(たと)えて、ジャズ、クラシック、雅楽、邦楽などで、その魅力に迫る」、第2部は「娘道成寺をベースに日本舞踊、オリエンタルダンス、バリ舞踊、語り、長唄、雅楽、篠笛とコラボしながら、新しい清姫伝説を創り上げる」としている。
萱野館長は「ぜひ、和歌山異聞 人の愛のものがたり~ある女人の回想~と共に、その舞台でも、時弘さんの素敵な衣装を、しっかりご覧ください」と言っている。
入場料は前売り3000円、当日3500円(全席自由)。チケット申し込み&問い合わせは、和歌山市民会館(電話073・432・1212)か、和歌山県民文化会館(電話073・436・1331)へ。
写真(上、中)は来客に丁寧に説明する時広さん。写真(下)は綺麗なネックレスも出展されている。


更新日:2015年5月3日 日曜日 00:00

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