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玉川峡〝やどり温泉〟オープン♪橋本の観光拠点
水害や指定管理者の撤退で休業していた和歌山県橋本市北宿の市設民営・温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」は、新しい指定管理者に「SCRUM(すくらむ)きのくに株式会社」=西裕生(にし・ゆうき)社長=が決まり、4月24日、約8か月ぶりにリニューアルオープンした。同施設は高野山麓の清流・玉川峡(紀伊丹生川)のほとりにあり、西社長は「この恵まれた自然環境の中で、地域・団体の皆さんと協力し、お客様の心身が癒される場所にしたい」と張り切っている。
同施設は鉄筋コンクリート2階建て。本館は大食堂、調理室、休憩所、会議・研修室、大浴場(男女各12人収容)、露天風呂(男女各4人)。他にコテージ4棟(うち温泉付き2棟、ユニットバス付き2棟、宿泊定員各5人)がある。
今回も温泉入浴料金は、大人(中学生以上) 610円、小人(3歳以上、小学生以下)300円。
宿泊施設の利用料金は1室(定員5人)当たり「白糸・五光」(温泉付)が2人まで10800円、3人で13980円、4人で17170円、5人で20360円。「丹生・紅葉」(ユニットバス付)が2人まで9770円、3人で12960円、4人で16140円、5人で19330円=すべて税込の通常料金。夏季・休前日はやや割高になる。入浴料、宿泊料とも休業前と全く同じ金額。食事コーナーでは、4種類のランチや天ぷらそばなどを献立。地元の季節野菜を盛り込むようにしている。
日帰り客への営業は金~月曜の午前11時~午後9時(最終受付同8時)。春の大型連休中は24~27日と29日、5月1~6日に営業。宿泊は金曜~日曜日に営業する。
オープン初日は、家族連れや職場仲間らが次々訪れ、玉川峡の清流の音と、風に新緑のそよぐ風景の中で、入浴や食事のひとときを楽しんでいた。
この日、最初の入浴客となった橋本市の呉服の老舗「みそや呉服店」社長の谷口善志郎(たにぐち・よしろう)さんは「子供の頃、よく歩いた玉川峡が懐かしく、前のやどり温泉にも、よく通いました」と話し、「それだけに今回のリニューアルオープンは、ことのほかうれしい。温泉よし、自然よし、食べ物よし。三拍子そろっていますので、大いに活気づいてほしい」と期待していた。
5月16日(土)には、リニューアルオープンを記念して、同施設ロビーで、人気の音楽グループ「田んぼオブザワールド」のコンサートを開催。平木哲朗(ひらき・てつろう)市長が挨拶する予定。
昼の部(午後2時~同4時)と、夜の部(同6時~8時)の2回、シンガーソングライター・Choji=チョージ・村田智則(むらた・とものり)さん=が、隣町の筒香地区の農作業から生まれたオリジナルソング「田んぼオブザワールド」などを、ギター弾き語りで披露することになっている。
西社長は「温泉で心身を癒し、飲食コーナーでは健康的な農産物を提供したい」と強調。さらに「自然に学ぶ橋本の〝里山学校〟の子供たちの活動写真を展示したり、国城山中腹に仮オープンした産直市場〝くにぎ広場〟との連携も図り、地域の活性化にも力を入れたい」と語った。
問い合わせは「やどり温泉いやしの湯」(電話0736・32・8000)。
写真(上)はリニューアルオープンした「やどり温泉いやしの湯」。写真(中)はよく温まると評判のやどり温泉いやしの湯の温泉。写真(下)は「やどり温泉いやしの湯」の食事コーナー。