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「高野の花たち」(写真・文)連載へ~高野山開創記念

弘法大師・空海の高野山開創1200年を記念して、高野山麓・橋本新聞では、同大法会初日の4月2日(木)から、世界遺産の高野山や山内寺院の境内、町石道などに咲く花々の写真・解説文を紹介する「高野の花たち」を連載する。撮影&筆者は、高野山森林セラピーインストラクターや植物愛好者ら男女計7人で、すでに刊行されている〝高野山の植物〟の名著の数々を参考にまとめる。連載を企画・実施・監修するフォトライターの北森久雄(きたもり・ひさお)さんは、「高野山は植物の宝庫であり、開創記念大法会を機会に、四季折々の花たちから、何かを感じてもらえたら」と言っている。
「高野の花たち」の撮影&筆者は、北森さんのほか、同インストラクターの倉田美佐子(くらた・みさこ)さん、増谷妙子(ますたに・たえこ)さん、森田悦子(もりた・えつこ)さん、植物愛好者の山本良和(やまもと・よしかず)さん、市川和恵(いちかわ・かずえ)さん、森孝子(もり・たかこ)さんで、いずれも高野山・町石道ガイドや植物栽培などで、積極的に地域貢献している人々。
「高野の花たち」は、毎回、花の写真約3枚と、花の名前、分類、花言葉、場所、花の特徴などを紹介。撮影&筆者のイニシャルを入れる。花々は季節により、一斉に咲いたり、咲かなかったりするので、掲載日は不定期だが、少なくとも1年以上をかけ、高野山内や各寺院の主な花々を紹介する。最終回では参考文献、名著の数々を明記することにしている。
▽北森さんの挨拶文
『高野の花たち 連載にあたって』
高野山は平安時代の弘仁7年(816)、弘法大師・空海が真言密教の根本道場として開創し、今年で1200年を迎えます。
その高野山は、今も自然景観に恵まれ、日本でも有数の植物の宝庫として知られています。高野六木のスギ、ヒノキ、コウヤマキ、アカマツ、モミがあり、また、コウヤと名のつく植物には、コウヤマキ、コウヤボウキ、コウヤマンネングサなど19種類あると言われています。
こんな背景から生まれた名著があります。世界遺産登録を機に、50年間にわたって付き合い、植物中心にまとめた亀岡弘昭著「はじめての霊場高野山の植物・動物入門」、シュンランやツルリンドウなど高野山に咲く花や実を色鉛筆で克明に描き、80点を収録した石田教子著の「高野山折々の植物画譜」、九度山から高野山まで1町(約109メートル)ごとに180基の町石が建つ祈りの道、町石道を春夏秋冬を通じて歩き、カラー写真を添えて綴った笹田義美著「四季の高野山町石道」、そして町石道をより楽しく歩くために、道沿いの草木花を紹介した最新刊、山元晃著「自然の扉世界遺産・高野山町石道の草木花と寄り道」です。
私たちは、こうした名著に大きな刺激を受け、高野山内の山々、寺院、町石道沿いなどに咲く山野草や花々を調べ、年間を通して撮影してきました。しかし、この地域は植物の種類も多く、まだまだ取材しきれないものもありますが、今年は高野山開創1200年、慶賀の気持ちを込めて「高野の花たち」を、紹介させていただきます。
写真(上)は左から森田さん、倉田さん、増谷さん。写真(中)は左から森さん、市川さん。写真(下)は左から北森さん、山本さん。


更新日:2015年3月31日 火曜日 00:00

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