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まことちゃん♪こうやくんに変身~橋本駅のシンボル
弘法大師・空海の高野山開創1200年記念大法会を記念して、和歌山県橋本市のJR・南海橋本駅前に立つ漫画家・楳図(うめず)かずおさんのギャグ漫画主人公「まことちゃん」の石像が、高野山のマスコットキャラクター「こうやくん」に〝変身〟して、参拝・観光客らを楽しませている。
「まことちゃん」の石像は、幼稚園児よりも、やや大きめで、白襟(しろえり)に水色の制服、肩に黄色いカバンをかけ、右手で「ハイ、ピース」と、大きく口を開けた可愛い格好。土台は数字を刻んだ石をはめ替える「暦(こよみ)」になっていて、例えば5個の石を並べて「3」「月」「26」「日」(木)などと、表示する仕組み。
その「まことちゃん」が、今は、茶色い網代笠(あじろがさ)をかぶり、真っ黒い法衣をまとい、右手に錫杖(しゃくじょう)を持った、可愛い「こうやくん」に〝変身〟している。これは橋本商工会議所地域振興部が「高野山開創記念を盛り上げよう」と企画し、まちの活性化を図る有志「駅前一番計画」関連の「れもん・どろっぷす」が衣装などを制作。3月22日、同駅で行われた「撫で三鈷杵(なでさんこしょ)&ラッピング列車お披露目式」に合わせて、「こうやくん」に〝変身〟させたという。
まことちゃんは、まるで真言密教の悟りを求めて、全国を托鉢行脚(たくはつあんぎゃ)する修行僧のような出で立ちで、駅の乗降客は、思わず立ち止まって見つめたり、スマホで撮影して、友人知人に知らせたり。
駅前一番計画の一員で橋本商工会議所・中小企業相談所次長の豊澤康範(とよざわ・やすのり)さんは、「まことちゃんには高野山開創1200年記念大法会の期間中(4月2日~5月21日)、こうやくんになってもらいます。紀の国わかやま国体期間中は、橋本市がサッカー会場になるので、まことちゃんにはサッカー選手になってもらいます。それ以外にも春夏秋冬、服装は季節ごとに着せ替えて、駅前を楽しい雰囲気にする予定です」と言っている。
楳図さんは同県高野町出身、奈良県五條市育ちで、日本の漫画家、タレント、作詞家として名高い。「駅前一番計画」は平成14年(2002)、「まちの魅力の1つに」と、楳図さんに懇願し、快諾を得て設置。今では橋本駅のシンボルともなっている。
写真(上、下)は「こうやくん」に変身した「まことちゃん」。写真(中)は本来の「まことちゃん」。