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日本一「パイル織物」作品ここに~中本さん初個展

日本一のパイル織物の産地、和歌山県橋本市高野口町の手芸家・中本敏子(なかもと・としこ)さん(47)の初個展「織屋の子に生まれて~編んだり縫ったり織ったりの暮らしの中で~」が、3月12日、同町向島135の橋本市産業文化会館1階ホールで始まった。中本さんは「この約10年間、丹精込めた作品です。ぜひ、ご覧いただき、パイル織物の素晴らしさを知ってもらえたら」と言っている。15日(日)まで。入場無料。
会場には、再織(さいおり)作品として、帽子、クッション、エプロン、セーター、バッグなど、彩り豊かな作品を展示。モケットを使った橋本市のマスコットキャラクター「はしぼう」は、国の伝統的工芸品「紀州へら竿」を担いでいて、これは紀州製竿組合の田中和仁(たなか・かずひと)組合長とのコラボ作品。南海高野線の「天空」の車両シートも出展。その「モリアオガエル」模様はモケットが素材、「高野杉」模様は落ちついた金華山織りで美しい。
タイトル「橋本の偉人さん」としては、橋本の基礎を築いた木喰応其上人(もくじきおうごしょうにん)、郷土出身のオリンピック金メダリスト・前畑秀子(まえはた・ひでこ)さん、古川勝(ふるかわ・まさる)さん、世界的数学者・岡潔(おか・きよし)さん、紀の川の水田開発者・大畑才蔵(おおはた・さいぞう)さんらの布絵を出品。レース編みの真っ白な子供用ワンピースは、胸にてんとう虫のコサージュを付けて、可愛く飾られている。
一方、会場では再織指導者の野上孝子(のがみ・たかこ)さん、保田和代(やすだ・かずよ)さん、池田京子(いけだ・きょうこ)さんの3人が、再織作業を実演。巧みな手作業で、色鮮やかな花模様が、見事に仕上がっていく様子を披露している。
この個展には、さすがに初日から、多くの高野口パイル織物の関係者や、女性を中心とした織物ファンが訪れ、中本さん自身が個々の作品について丁寧に説明。多くのファンは「素材も作品も素敵」「大阪や東京で開いても、皆、きっと驚いてくれますよ」などと、その創意工夫ぶりを称賛。中本さんは「この個展のお陰で、大勢の方々と交流できて幸せです。これからも、高野口パイル織物の良さを、広くアピールしていきたい」と話した。
個展の開催時間は午前10時~午後5時。
写真(上)は個展で行われた再織実演と中本さん=左から2人目。写真(中、下)は中本さんの初個展で作品に見入る女性たち。

更新日:2015年3月13日 金曜日 00:00

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