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錦秋あざやか玉川峡~色づく楓や胡桃~五光の滝も
高野山麓を流れる〝近畿の秘境〟和歌山県橋本市の玉川峡(紀伊丹生川)で、楓(かえで)や胡桃(くるみ)などの木々が、紅葉・黄葉していて、清流の音とともに晩秋の風情を醸し出している。
温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」(休業中)付近の、約30本の楓並木は、真っ赤に色づいて、燃えるような紅葉トンネルを形成。玉川の淀みに映え、せせらぎに彩りをちりばめている。
近くにある玉川峡の名勝・五光の滝(ごこうのたき)では、さすがに木々が鬱蒼(うっそう)と茂っていて、参道は湿った苔(こけ)や羊歯(しだ)、あたりは杉・檜(すぎ・ひのき)の緑一色。それでも日当たりのいい落差約30メートルの滝口付近では、楓が赤く色づきはじめている。
また、玉川峡一帯に屹立する山々のほとんどは、緑の杉檜に覆われ、そこに色づく楓や漆紅葉(うるしもみじ)、漉油(こしあぶら)や芋木(いもぎ)の黄葉は、一層、鮮明に迫ってくる。
観光客は、車やバイクなどで訪れ、デジカメやスマホなどで撮影しながら、「さすがに心が洗われる」「温泉に入れたら最高なのに」などと、口々に話していた。
玉川峡を愛する会会長の上西進(うえにしすすむ)さん(76)は、「今年は欅(けやき)を除いて、すべて色づきがいい」と断言し、「五光の滝の紅葉は1週間後あたりから、玉川峡全体では、今月末までが見頃」と予想している。
写真(上)は滝口の楓が紅葉し始めた五光の滝。写真(中)は玉川峡「やどり温泉いやしの湯」付近の楓紅葉。写真(下)は錦織り成す玉川峡の紅葉・黄葉。
更新日:2014年11月12日 水曜日 00:00