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高野山麓・彼岸の入り~お墓の清掃や墓参奉仕

紀の川筋で最大級といわれる和歌山県橋本市古佐田の「古佐田橋本墓地」で、秋の彼岸入りの9月20日、地元の古佐田老人クラブ=池永恵司(いけなが・けいじ)会長=の会員15人が、恒例の清掃奉仕を行い、「古佐田橋本墓地管理委員会」(ボランティア組織)の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)委員長(86)も、何らかの理由で来られない遺族のために「代理墓参奉仕」を行った。

同墓地は、JR南海橋本駅の北側の丘陵地に広がり、約1500基の墓石が林立。墓地内の2か所には計約1000基の無縁仏がある。

この日午前8時、同老人クラブの70~80歳代の男女会員が集合。普段から墓地の水の確保や、枯れた供花の後始末、参道の手すり保全、排水路改修などを実施しているが、今回は無縁塔周辺や参道などで、丁寧に清掃奉仕した後、無縁塔に高野槇や小菊を供え、線香を立てて全員で般若心経を唱え、先人たちの冥福を祈った。

一方、同墓地のお墓の所有者は、もともと橋本出身の人たちだが、仕事や結婚などで、東京や名古屋、近畿各地などに移住。今は高齢化していて、一人暮らしや、足腰が不自由など、墓参が出来ない遺族も多くなっている。
そこで阪口委員長は、墓参できない遺族のために代理墓参し、高野槇や鶏頭などの花を供え、冥福を祈る。春と秋の彼岸、お盆、師走の年間計4回・約70件にのぼっている。
阪口委員長は「ご遺族のつらさは、よくわかるので、墓参奉仕はいといませんが、健康で経済的余裕のある方は、お墓を放置しないでください」と訴えている。
写真(上)は古佐田橋本墓地の無縁仏の地蔵尊の前垂れを掛け替え、周辺清掃する古佐田老人クラブの会員たち。写真(中)はお墓の清掃奉仕に努める人たち。写真(下)は無縁仏に向って合掌し、般若心経を唱える同老人クラブ会員たち。


更新日:2014年9月21日 日曜日 00:00

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