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その名も敬「朗」会♪楽し~浪曲・漫才・歌謡♪…
〝敬老の日〟を控えて、敬老の「老」を「朗」と改めた「東家区 敬朗会」が、9月13日、和歌山県橋本市東家の東家コミュニティーセンターで開かれ、70歳以上の大勢の高齢者が、浪曲や漫才、演歌などを楽しんだ。森下功(もりした・いさお)区長は「きょうは天気も〝晴朗〟で、最高の〝敬朗会〟になりました」と話し、区民の健康長寿を祈った。
午前は、橋本中学校・ブラスバンド部の部長・倉垣内仁菜(くらがいと・にな)さんが司会を務め、同部の伴奏で、全員起立して「国歌」を斉唱した。
東家区の人口は8月末現在で、1053世帯・2168人。70歳以上の高齢者は561人で、森下区長は「うち180人が出席してくれました」と開会挨拶。高齢者らは、同校ブラスバンド部の伴奏で、母校の橋本小・中学校の校歌を合唱。さらに「きよしのズンドコ節」などの演奏を聴いた後、配られたお寿司とお茶を味わった。
午後は、浪曲の名人・松浦四郎若(まつうら・しろわか)さんと曲師の虹友美(にじ・ともみ)さんが「太閤記」、NHKテレビで人気の幸助(こうすけ)・福助(ふくすけ)さんが客席を巻き込んでの漫才、全国的ファンを持つ歌手の渡辺要(わたなべ・かなめ)さんが「王将物語」などの演歌を披露した。
松浦さんの「太閤記」は、天下を取った秀吉と、庶民・元妻の30数年ぶりの〝涙の再開〟などを語り、幸助・福助さんの漫才は、冗談でこきおろしながらも高齢者をいたわり、渡辺さんの歌謡ショーは、自作の相撲甚句で東家区民を讃えるなど、それぞれ名演技を見せて、高齢者らを終始、泣かせたり、笑わせたり…。
会場の要所には、橋本市の名誉市民・世界的数学者・岡潔(おか・きよし)博士の顔のイラスト入りで、「街に老人がいるのは街の光である」という金言を書いた紙を掲示。高齢者らは改めて、情の深さを解いた岡博士の偉大さを実感。また、出演者らが、岡博士や郷土出身のオリンピック水泳金メダリスト・前畑秀子さん、古川勝さんの功績を褒め称え、区民を喜ばせた。
最後に東家区役員の奥村浩章(おくむら・ひろあき)さんが「この敬朗会は、橋本市出身の実業家・松下詔次(まつした・しょうじ)さんや、プロディユースしてくれた足立勉(あだち・つとむ)さん、堺市中央市場の回転寿司・大起水産(だいきすいさん)のご尽力により開催できました」と謝辞を述べて締めくくった。
写真(上)は浪曲「太閤記」を演じる松浦四郎若さんと曲師の虹友美さん。写真(中)は東家区〝敬朗会〟で演奏する橋本中学校・ブラスバンド部。写真(下)は客席の高齢者にマイクを向ける渡辺要さん。