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企画展「岡博士みやげ作品」JR橋本駅で観光協会

和歌山県の橋本市観光協会=畑野富雄(はたの・とみお)会長=は、JR橋本駅にあるショーケースでの「常設展」を、8月2日から「企画展」に変更し、今後毎回テーマを変えて、「郷土の特産品展」形式で見てもらうことに決めた。初日は「紀の川橋本 SUMMER BALL(サマーボール)」開催日でもあり、大勢の乗降・観光客に見てもらえそう。 

このショーケース(高さ幅とも約2メートル、奥行き約50センチ)は、JR橋本駅の正面玄関の階段を上がってすぐ右側、改札口の外側スペースにある。今は、国の伝統的工芸品・紀州へら竿や、郷土の特産品・パイル織物製品などが飾られている。

同駅前にある観光案内所が、「いつも同じ作品が並ぶ常設展ではなく、展示内容を創意工夫して、いろんな古里産品を見てもらったほうがいいのでは」と考え、観光協会に提案し、毎年5回程度、「企画展形式」で実施することにしたという。

初回は8月2日(土)~9月20日(土)、「世界的な数学者・岡潔(おか・きよし)博士のみやげ作品」(仮称)を出展。市内の大弥(だいや)工芸社長・奥村浩章(おくむら・ひろあき)さんが、岡博士の顔のイラストや直筆の俳句、金言などを入れた団扇(うちわ)や短冊、栞(しおり)、筆立て、ノートなどを制作中で、地元の童話作家・佐藤律子(さとう・りつこ)さん著の伝記絵本「岡潔博士ってだーれ?」とともに展示することになっている。

奥村さんは「すでに作品が出来ましたが、その後、岡博士のご令嬢から、岡博士の俳句・短歌の直筆文字をいただいたので、今、短冊や団扇などを作り直しています。例えば〝藤咲いて野にも山にも風渡る〟の俳句など、日本人の情をたたえた博士の思いを、皆さんに鑑賞してもらえる」と喜んでいる。

同観光協会の話では、その後も、市内の木工芸家・池田秀峯(いけだ・しゅうほう)さん製作の、和歌山県・伝統的工芸品・紀州高野組子細工、さらに紀州製竿組合のへら竿師が製作した国の伝統的工芸品・紀州へら竿などの展示を予定。それ以降についても、新企画に知恵を絞ることにしている。

畑野会長は「橋本駅には、全国から大勢の乗降客があり、企画展にすれば一層、郷土の魅力を発信できます。橋本駅では、ぜひ、ショーケースの陳列作品をご覧ください」と言っている。

写真(上)は8月2日から「企画展」に切り替えるJR橋本駅のショーケース。写真(中)は完成したばかりの岡博士直筆の短冊を披露する奥村さん。写真(下)は俳句や短歌を記した岡博士直筆のメモ類など。


更新日:2014年7月28日 月曜日 00:00

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