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今宮戎神社へ福笹10万本…橋本、商売繁盛祈る

今宮戎神社(大阪市)の宵戎、本戎、残り福で、参拝者が求める〝福笹(ふくざさ)〟が、和歌山県橋本市の国城山系の竹薮で調達され、1月8日、同市隅田町の大弥工芸(奥村浩章社長)から、出荷された。奥村社長は「今年の笹は枝葉ともによろしく、商都・大阪の皆さまの商売繁盛を確信しています」と話した。
今宮戎神社で使われる〝十日戎(9、10、11日)〟の福笹は、紀州・国城山(標高552メートル)系の山々に自生する〝孟宗竹〟が材料。今宮戎神社から依頼された大弥工芸は、地元の農家の人たち約20人に強力を依頼。1月4日から8日にかけて、〝孟宗竹〟を伐採。
同市学文路の選果場で、選定ハサミで長さ1メートルに切りそろえ、枯れた枝葉や形の悪い葉を取り除いたうえ、100本を1束にし、3束を〝窓付き〟ゴザで巻き、計6万本をトラックで出荷した。
一方、同工芸は同県紀見野町でも同じ作業を実施。同9日正午ごろに4万本を出荷。合計10万本が同神社に届けられることになる。同神社では巫女さんや福娘たちが、この福笹にお札や小判、タイ、俵などを飾りつけて、9日の宵戎、10日の本戎、11日の残り福に、「商売繁盛でササ持ってこい」と、参拝者に販売することになる。
大弥工芸は、笹の葉が青いまま枯れない新技術を開発していて、その方面でも名高い。約20年前、同神社から「紀州の福笹を活用しているが、協力者の高齢化により、福笹を調達できるかどうか心配」として、福笹の供給依頼があり、奥村社長が地元の人たちと相談したうえ引き受けた。以来、大弥工芸は同神社で使われる福笹の大半を出荷している。
奥村社長は「まず日本の安寧と、そして商売繁盛を、福笹に祈りました。どうか、えびす顔でお願いします」と、にこにこ話した。
写真(上)(中)は福笹を整える作業風景(下)は美しく整えられゴザに巻かれた福笹


更新日:2012年1月8日 日曜日 20:51

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