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「ガンバレ!」のまち橋本市~前畑さん生誕100年

和歌山県橋本市は、同市名誉市民・前畑秀子(まえはた・ひでこ)さん(1914~95年)が、ベルリン・オリンピック(1936)水泳女子平泳ぎで、金メダルを獲得した際、NHKアナウンサーが実況中継で「前畑ガンバレ!」と連呼し、国民を歓喜させたことにちなんで、市役所庁舎玄関わきに「ガンバレ!」のまち橋本市、と大書した懸垂幕を掲げた。

前畑さんは橋本市出身で、少女時代は紀の川で遊泳して心身を鍛え、名古屋の椙山(すぎやま)女学園時代、世界的な実力を身につけた。ロサンゼルス・オリンピック水泳200メートル平泳ぎで銀メダル、さらに4年後のベルリン大会では、日本女性初の金メダルを獲得した。

その際、NHKの河西三省(かさい・さんせい)アナウンサーが「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」と20回以上も連呼し、最後には「前畑勝った、前畑勝った、勝った、勝った、勝った…」と叫び続け、前畑さんの頑張りと、アナウンサーの伝達ぶりが、全国民の心をゆさぶった。

橋本市は今年、前畑さんの生誕100周年を記念して、市職員も市民とともに「前畑さんと同じ気迫で頑張ろう」と考え、「ガンバレ!」のまち橋本市という、キャッチフレーズを考えたうえ、その懸垂幕(長さ6・42メートル、幅84センチ)を掲げることにした。

その懸垂幕の西隣には、2008年から毎年7、8月に「八月十一日は 全国ガンバレの日」と染め抜いた懸垂幕(長さ9メートル、幅90センチ)がひるがえり、玄関前には前畑さんと、メルボルン・オリンピック200メートル平泳ぎで、戦後、日本人初の金メダルを獲得した橋本出身の古川勝(ふるかわ・まさる)さん(1936~93年)、さらに世界的数学者で文化勲章受章者の岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)の顕彰碑が建立されている。

これらの懸垂幕や顕彰碑は、橋本ロータリークラブが寄贈・建立したもので、元会長の奥村浩章(おくむら・ひろあき)さんは、「前畑さん、古川さん、岡さんは、世界に誇る〝わがまちの名誉市民〟であり、橋本は、まさにガンバレ!のまちです。先人に恥じないよう、お互い頑張りたいと思います」と話した。

写真(上)は前畑さんと古川さんの顕彰碑。写真(中)は橋本市役所の玄関わきに掲げられた「ガンバレ!」の懸垂幕。写真(下)は岡博士の顕彰碑。


更新日:2014年7月16日 水曜日 00:00

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