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ユニーク〝竹とんぼ募金〟~里山教育資金に佐藤さん

子供たちに昔の日本農業(無農薬)を体験してもらう「里山学校」(和歌山県橋本市柱本)の活動資金にと、同校を企画・運営する「はしもと里山アクションチーム」事務局長の佐藤俊(さとう・さとし)さんは、自ら制作した〝竹とんぼ〟を里山イベントなどに並べて「竹とんぼ募金」を実施、「ユニークで楽しい活動」と話題になっている。

「里山学校」は今年6月15日、日本の原風景、橋本市柱本の芋谷川流域の棚田で開校。大阪など都市部の子供たちが、昔ながらの田植えを体験した。今後、和歌山市の「海辺の学校」の子供たちと交流したり、自分たちが植えた棚田で稲刈りを体験したり。また、今秋、栽培・収穫した有機米の販売も体験することになっている。

佐藤さんは、棚田周辺の竹藪を整備するボランティア作業にも携わっているが、兵庫県の有馬温泉の〝竹工房〟を見学した際、「間伐の竹で竹とんぼを作れば、竹の有効利用になる」と考えた。

そこで、平成24年5月から毎年、真田まつり(九度山町)の際、小学校低学年の子供たちには竹の割り箸作り、同高学年の子供たちには竹とんぼ作りを指導。このほか、橋本市の〝ナチュラルブレイク〟や、かつらぎ町の〝産業まつり〟でも、同じような竹細工教室を開いて、子供たちに「とても楽しい」と喜ばれてきた。

佐藤さんの本業は、学習塾(高野口町)経営で、自らも講師を務めているが、その忙しい合間を見て、竹藪の間伐に汗を流し、自宅でカッターナイフを使って竹とんぼを制作。すでに約200体を仕上げている。

佐藤さんが、今年6月8日、棚田で子供たちを対象にした「田植え体験」が開かれた際、テント張りの本部席テーブルに、竹とんぼ(1つ200円)&募金箱を置いたところ、子供たちは「かわいい」「ぼくたちも作りたい」などと目を輝かせ、保護者らが募金に協力していた。

佐藤さんは「竹とんぼは、日本の古き良き時代の、子供たちの素敵なおもちゃです。間伐の竹を有効利用できるうえ、子供たちのものづくり、活動資金づくりにも役立つので、こつこつ制作を続けています」と話していた。

問い合わせ=0736・42・4102。

写真(上、下)は佐藤さん手作りの竹とんぼ。写真(中)は「はしもと里山アクションチーム」事務局長の佐藤さん。


更新日:2014年7月11日 金曜日 00:18

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