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藤の花さあ見頃♪~子安地蔵寺~藤むすめ撮影会も
藤の寺として名高い和歌山県橋本市菖蒲谷94の高野山真言宗・子安地蔵寺(こやすじぞうじ)=島田弘恭(しまだ・こうきよう)住職=で、4月28日、今年も藤の花の見頃を迎えた。島田住職は「藤の種類によって、すでに満開の藤、これから満開になる藤と、それぞれ開花時期は異なります。天気次第ですが、ちょうど大型連休中と、それから暫(しばら)くが見頃かと思います」と言っている。
同寺は〝関西花の寺25か所〟の1つで、元〝紀州徳川家・安産祈願所〟として名高い。門前や境内には、花房が長く垂れる樹齢120年以上の「九尺藤(くしゃしくふじ)」や、色鮮やかな赤長藤(あかながふじ)、真っ白な白カピタン藤など、8種類25本の藤が栽培されている。とくに門前の若い藤は、約10年前に枯死した九尺藤の子供にあたり、今では幹が直径約8センチに育って、高さ約3メートルの藤棚から、元気のいい紫の花房を垂らし始めている。
4月27日には、地元はもちろん大阪、奈良など近府県から大勢の参拝・観光客が来訪。今年〝藤むすめ〟に選ばれた同市城山台、フィギア販売業井上彩香(いのうえ・あやか)さん(23)と、同市橋谷、大学1年下坂奈月(しもさか・なつき)さん(18)の2人が、あでやかな着物姿で案内し、〝藤見客〟に喜ばれている。
井上さんと下坂さんは「私たちは、藤の種類や、咲いている場所などを説明していますが、皆さんが〝まあきれい〟と喜んでくれるので、それがうれしいです」とにっこり。
2人はシーズン中、案内役を務めるほか、5月4日(土)の午前10時と午後3時には、同寺の「藤むすめ・撮影会」に出演することになっている。雨天の場合は中止。
島田住職は「当寺は昔から〝安産祈願所〟でもあるので、とくに妊娠中の女性には、心和ませていただきたく、四季折々の花々を栽培しています。シャクナゲや山野草など、藤以外の花の美しさや、香りも楽しんでください」と話していた。
駐車場は約100数十台の収容スペースがあり、料金は1台300円。連日「藤の花の開花情報」(電話0736・34・2487)も流している。
交通の便は、電車の場合=南海高野線・御幸辻駅で下車し、徒歩約30分。同・林間田園都市駅か橋本駅で下車、タクシーで約15分。JR和歌山線・橋本駅で下車、タクシーで約15分。自動車の場合=大阪方面からは、国道371号を南下して南海高野線・御幸辻駅から約5分。和歌山市方面からは、国道24号の橋本市岸上の信号から約7分。
入山料は300円(中学生以上)。問い合わせは同寺(0736・32・1774)へ。
写真(上)は子安地蔵寺の〝藤むすめ〟井上さん=右=と下坂さん。写真(中)は満開の白カピタン藤。写真(下)は大勢の参拝・観光客が訪れている子安地蔵寺と美しい藤の花。