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エビネラン開花♪蕾もいっぱい♪学文路苅萱堂の庭

平安時代の親子哀話・石童丸物語の舞台、和歌山県橋本市学文路の学文路苅萱堂(かむろかるかやどう)の庭で、約30株のエビネランが咲いて、訪れる参拝・観光客がじっと見入っている。学文路苅萱堂を所有する北隣の西光寺(さいこうじ)・田野賢朗(たの・けんろう)住職は「まだまだ蕾(つぼみ)が沢山ふくらみ始めているので、これからが見頃ですよ」と言っている。

西光寺は高野山真言宗の檀家寺で、石童丸の母・千里御前(ちさとごぜん)のお墓のある菩提寺。学文路苅萱堂の前庭には、かなり古い「苅萱古跡(かるかやこせき)」と刻んだ石碑が建っていて、エビネランは松の陰で、黄色い花を咲かせ、緑風に吹かれている。

また、学文路苅萱堂の裏庭でも、約200株のエビネランの蕾が膨らみ始めていて、天気次第だが、大型連休頃には、咲き競いそうな雰囲気。

西光寺は貞應(じょうおう)年間(1222~23)の創建。寺が昔、焼失した後、阿弥陀堂屋敷に移り、明治初年には復興。さらに老朽化のため昭和59年、現在地に再建された。

今、咲いているエビネランは、復興後の少なくとも30年以上前の、西光寺の庭に咲いていた数株を、田野住職が株分けして植栽。それが今では200数十株に増えたという。

西光寺・苅萱堂の前の道は、高野山参詣の「高野七口(こうやななくち)=七つの参詣道=のうちの一つで、昭和初期までは高野山の表参道として、大勢の参拝者が往来したところ。

田野住職の妻・惠子さんは「参拝・観光客の中にもランファンは多く、『とても生き生きと咲いているね』と褒めてくれます」とにっこり。田野住職は「当寺にお越しの節は、ぜひ、エビネランもご覧ください」と言っている。

写真(上、中)は学文路苅萱堂の前庭に咲いたエビネラン。写真(下)は学文路苅萱堂の裏庭に蕾が膨らみ始めたエビネラン。


更新日:2014年4月24日 木曜日 00:09

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