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大災害!でも薬剤供給OK~「移動薬局車両」披露

大災害の現場で大活躍する「移動薬局車両」(災害対応医薬品供給車両)が、和歌山県橋本市市脇の橋本商工会館で開かれた「第5回三師合同学術講演会」の前後に披露された。医師と薬剤師は「東日本大震災では、薬剤供給ができず、残念な経験をしたが、この〝万能パワー車両〟があれば心丈夫」と喜んでいる。
同講演会は伊都医師会が主催、伊都歯科医師会と伊都薬剤師会が共催。和歌山県立医大の消化器内科・肝疾患相談支援センターの玉井秀幸センター長が「C型肝炎の診療の課題とその解決策」と題して講演。医療関係者約130人が出席した。
この「移動薬局車両」は今月、和歌山県薬剤師会(稲葉真也会長)が、1287万円(うち県補助600万円)で購入した、4輪駆動のジーゼルカー(2982cc)。
その機能&装備は▽300~500品目の医薬品を積載▽短距離通信用無線機を搭載▽大型バッテリーや自家発電機、ソーラーパネルを採用▽生活用水とは別の専用シンクと清水タンクを設置▽車体に大型液晶テレビを掲示するなどしている。乗車定員は3人。
大震災が起きた際、素早く初期出動。被災現場で医薬品供給を担当し、避難所開設後も巡回診療チームが発行する〝災害時処方せん〟を調剤。この車両は、あらゆる機能が整っているため、薬剤師が寝泊まりでき、薬剤や水剤の供給、関係機関との通信、テレビによる被災者への情報伝達がスムーズにできる。
東日本大震災の際、薬剤供給ができなかった苦い経験をもとに、宮城県薬剤師会が同車両を考案。現在、同県と和歌山県、大分県の3県の薬剤師会が所有、大災害に備えている。2月22日、三師合同学術講演会が開かれた橋本商工会館前の駐車場に展示され、伊都薬剤師会の小林まもる・災害対策委員長が「機能&装備」について説明。集まった医師や薬剤師は「実に心強い新鋭車両」と見入っていた。
和歌山県では、南海、東南海地震の発生が心配されているが、小林・災害対策委員長や児嶋慶和・伊都薬剤師会会長は、「こんご全国的に薬剤師会が〝移動薬局車両〟を備えることになるでしょう」「いざという場合は、各地から被災地に何台もの〝移動薬局車両〟が集結し、大いに威力を発揮してくれることと思います」と話し、たのもしい空気が広がっていた。
写真(上)は「移動薬局車両」の外観=右から児嶋会長、小林・災害対策委員長。写真(中)は車内に備えた医薬品。写真(下)は「移動薬局車両」の内部。

更新日:2014年2月24日 月曜日 00:03

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