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緑の少年団に団旗授与~あやの台小・児童はつらつ
和歌山県橋本市あやの台の市立あやの台小学校で結成された「あや小みどりの少年団」=団長・佐藤昌吾(しょうご)校長、児童約270人=に対し、公益財団法人・和歌山県緑化推進会は、立派な団旗を贈り、「緑を愛し、緑を育てるように」と激励した。
同校は市東部の新興住宅地に昨年4月開校。同みどりの少年団は9月に結成された。5年生は高野山で一泊2日の森林体験を行い、バンガローで宿泊、飯盒炊飯(はんごうすいはん)や、森林観察、間伐作業、森林セラピーを体験。帰校後は間伐材でプランターを作り、緑化苗を植えて、家庭そして地元住民に配った。
また、校内では全校生が、生ごみで堆肥(たいひ)を作り、夏はヒマワリ畑、秋はコスモス畑を耕すなど、土壌を改良しながら、緑化活動に取り組み、今後もヤマモモ、ハギ、グミなど、郷土樹種を植えるという。
団旗・授与式は2月12日、同校で行われ、和歌山県伊都振興局の中林憲一・地域振興部長が「皆さんは緑化活動を実践し、地域に貢献されています。今後も伊都地方を先導、緑化活動に励んでください」と、集まった児童会役員5人を激励。児童長で6年生の水本涼雅(りょうが)君に団旗(縦70センチ、横1メートル)を手渡した。
水本君は「ここは山を切り開いた住宅地なので、緑いっぱいにしたい。また、緑を大切にする気持ちを、下級生に引き継ぎたい」と誓い、佐藤団長も「子どもたちに命の大切さを伝えたい」と謝辞を述べた。
県の説明によると、緑の少年団は昭和35年頃から「緑と親しみ、緑を愛し、緑を守り育てる活動を通じて、ふるさとを愛し、人を愛する、心豊かな人間に育っていくこと」を目的に、全国各地で結成されてきた。
全国では3829団体・32万7721人が活動。県内では37団体・2682人、伊都地方では7団体(うち4団体は休止中)がある。「あや小みどりの少年団」は、平成9年結成の「信太みどりの少年団」に続き、伊都地方では16年ぶりの結成で、今後、緑化運動の盛り上がりが期待される。
写真(上)は伊都振興局の中林・地域振興部長から「緑の少年団」の団旗を授与される「あや小みどりの少年団」副団長で児童長の水本君。写真(中、下)は見事な団旗を披露する同小学校児童会の役員たち。