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五輪・金!古川選手偲ぶ~没後20年記念パネル展

オリンピック・水泳で、戦後日本初の金メダルを獲得した和歌山県橋本市の名誉市民・古川勝(まさる)さん(1936~93)の没後20年記念パネル展が、同市御幸辻786(杉村公園内)の橋本市郷土資料館で始まった。同市文化スポーツ室の北川久(ひさし)室長は「いま、杉村公園の紅葉も見頃で、写真展もぜひご覧になり、古川さんの偉業を偲(しの)んでください」と言っている。来年3月末まで。入場無料。
パネルはすべてモノクロで、全紙サイズの計9枚を出展。このほか、名誉市民に選ばれた古川さんを祝い、「潜水泳法で世界の頂点へ」という見出しで報じた「広報はしもと」特集面(2001年10月)を掲示した。
古川さんは橋本市古佐田出身。日本大学時代の1956年12月、第16回メルボルン・オリンピック200メートル平泳ぎに出場。独自で編み出した潜水泳法により、2分34秒7の世界新記録で、見事優勝を飾った。
写真は、古川さんと、水泳・自由形に出場した郷土の島本(旧姓・大高)幸子さんが、当時の吉田六右衛門市長や、塙坂(はねさか)治郎五郎県議らに囲まれた姿や、オリンピック金メダルの歓喜にわくJR南海橋本駅前の提灯(ちょうちん)行列。撮影日時や場所の特定はできないが、古川さんが猛烈に泳ぐ表情をとらえた写真など、いずれも貴重なオリンピック資料ばかり。
展示コーナーには、古川さんが橋本市出身のオリンピック・金メダリスト前畑秀子さん(1914~95)らの活躍をもとに設けられた「前畑・小嶋記念プール」や、自宅前を流れる紀の川で、猛練習したことなどを詳報した「広報はしもと」特集面コピーなどを用意。誰でも持ち帰れるようにしている。
この郷土資料館のある杉村公園は、約12・5ヘクタールの広大な森で、吊り橋や池もあり、今は絶好の紅葉シーズン。小春日の午後など、家族連れや若いグループが、ゆったり散策している。
同資料館には、江戸時代の土木技術者・大畑才蔵の遺品や、古い農具、商家の調度品など、おびただしい数の郷土資料が、常設展示されており、北川室長は「お気軽にご覧ください」と言っている・
問い合わせは同資料館(0376・32・4685)。
写真(上)は古川選手の没後20年記念パネル展。写真(中)は古川さんオリンピック金メダルで歓喜にわくJR南海橋本駅前の光景。写真(下)は紅葉に染まる杉村公園=向こうは橋本市郷土資料館。


更新日:2013年11月29日 金曜日 21:56

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