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郷土の活性化へ結束~東京橋本会の総会・親睦会

東京を中心に関東で活躍中の和歌山県橋本市出身者らで組織する「東京橋本会」の平成25年度総会・親睦会が、東京グリーンパレス(東京都千代田区)で、会員や郷土の商工・農林関係者、議員ら計67人が参加して開かれ、会員の演歌歌手・篠光之(しの・みつゆき)さんや、郷土出身のシンガーソングライター・浦部陽介(うらべ・ようすけ)さんが余興出演、全員、会食しながら古里の話に花が咲いた。
東京橋本会は、木下善之・橋本市長が、旧橋本市・高野口町の合併後の平成18年(2006)11月、郷土出身者同士の「親睦」と「郷土発展寄与」を目指して発足し、今年で8年目になる。
同総会・親睦会は11月15日午後7時から開かれ、先ず、西川元啓(もとよし)会長(野村綜合法律事務所弁護士)が「橋本市の企業誘致はこの1年間で4社、累計で25社にのぼり、他の自治体には類例をみない多さ」と説明したうえ、「これは和歌山県や橋本市のご尽力の賜物」と感謝。「昨年のわが国の政権交代に伴い、大胆な政策がとられ、経済が好転している。東京橋本会の、そうそうたる方々には、日本経済の牽引をお願いしたい」と希望を述べた。
また、橋本市立高野口小学校が国の重要文化財に指定されること、来年3月には橋本市内にホテルルートインが開業すること、京奈和自動車道の延伸工事が進み、国道371号・紀見トンネル工事の着工が決まったことなど、郷土の明るいニュースを列挙して、その喜びを語った。
続いて木下善之・橋本市長は「企業誘致には、和歌山県東京事務所など、皆さん方には大変お力添えいただき、すでに契約25社中15社が完成、橋本市近隣から250人の雇用を創出しています。〝企業進出〟の情報があれば教えてください」と訴えたうえ、橋本市賢堂から高野山に参詣する昔の「黒河道(くろこみち)」について、「認められれば世界遺産の仲間入りができます。皆さんも帰郷の際は、ぜひ、黒河道を歩いてください」と訴えた。石橋英和・橋本市議会議長や地元選出県議、国会議員らも来賓祝辞を述べた。
親睦会では、ハンサムな浦部さんがギターを胸に「コロガリ コロガル」を、篠さんが華やかなファッションに身を包み「和歌山ブルース」など、それぞれ3曲ずつ歌って、会場は楽しいムードいっぱい。同郷の人々から大きな拍手を浴びていた。
一方、東京橋本会の会員は、名門、和歌山県立伊都高校の卒業生が多く、今年、同高校が生徒数の激減により、廃校が決まったことについて話題にのぼり、「伊高の先生も、友達も、みんなよかった」「思えば、伊高で学んで、ここまで来られた」「少子化の時代、やむを得ないが、廃校は残念でならない」「せめて新設校ができる時は、素晴らしい伊高の校風を伝承して、再生を願いたい」などの声が交錯。橋本市企業誘致室の浦彰伸(うら・あきのぶ)顧問は「さすがに同郷ならではの熱い話題に花が咲きました」と、盛会を喜んでいた。
出席会員には、郷土土産として、紀北川上農業協同組合が「あんぽ柿」、橋本商工会議所は「はしもとあられ」、高野口商工会は「みかんキャラメル」、ハウス食品グループ本社は「バーモントカレー」、橋本市は「柿の葉寿司」などを提供。
会場では、橋本市IT地域交流センター「裁ち寄り処」が、カバンやカーペット、スリッパなどのパイル織物製品、橋本市観光協会が富有柿やマッシュルームのレトルトカレー、高野スイーツなどを出品販売。会員たちが、郷土へ思いを馳せ、買い求めていた。
秋山康弘・企業誘致室主査は、高野口町の青野パイル株式会社の青野守吉会長や、原田織物株式会社東京事務所の原田晋平さん、サカイキャニング株式会社東京営業所の阪井義和さんらが出席したことを例にあげ、「このような交流が、きっと会社発展、郷土活性化につながると思う」と話した。
森中寛仁室長は「今回は、昨年より会員が11人増え、うち6人が出席してくれました。そのうえ浦部さんや篠さんの出演で、親睦会は大いに活気づきました。同郷の方々には、ぜひ、会員になってほしいです」と、入会を呼び掛けている。
写真(上)は東京橋本会の総会・親睦会で挨拶する木下・橋本市長。写真(中)は東京橋本会で歌う浦部陽介さん。写真(下)は好評だったパイル織物製品などの展示販売=写真は橋本市企業誘致室提供。


更新日:2013年11月20日 水曜日 21:37

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