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零余子(むかご)見に来てね~玉川峡がルーツです

うれしさの箕にあまりたるむかご哉 蕪村
零余子(むかご)とは、山芋(やまいも)の球形の芽で、俳句の秋の季語であり、過去、多くの俳人に詠まれてきた。和歌山県橋本市隅田町の上西進さん(76)は今秋、自宅近くの畑で、玉川峡をルーツとする零余子と1年子~5年子を収穫し、11月24日(日)、隅田地区公民館・すみだホールで開かれる「野菜まつり」に出展する。上西さんは「古来、日本人に愛されてきた〝零余子~5年子〟を、ぜひ、ご覧ください」と言っている。
上西さんの実家は、同市南宿の玉川峡で、現在、やどり地域振興協会理事長。5年程前、実家の裏山で拾った約20個の零余子を、自宅近くの畑にまいたところ、今では見事に繁殖、収穫できるまでになった。
今秋、直径約1センチの零余子や、長さ約5センチの1年子、約15センチの2年子、約50センチの3年子、約1メートルの4年子、すでに炭化状の食べられない5年子までを収穫した。
その調理は、零余子は米と一緒に炊き込んだ〝零余子飯〟にするか、煎ったり、塩茹(しおゆ)でしたりし、2年子~4年子はスライスして網焼きしたり、すりおろしたりして、古くから〝山の幸〟として好まれてきた。
「野菜まつり」では、零余子・山芋のすべてを展示する一方、わずかだが2年子を3本200円で販売する予定。上西さんは「野菜まつりは、楽しいイベントです。ぜひ、まつりに参加して、玉川峡をルーツとする零余子の可愛さ、地中深くから掘り起こした山芋のたくましさもご覧ください」と言っている。
「野菜まつり」(午前10時~午後4時)は、隅田地域農産物利用推進協議会が主催、隅田地区区長会、隅田地区公民館が後援。野菜類品評会(野菜、豆類、芋類、珍品類)や、手作り農産加工品の展示がある。午前10時半から地元特産卵の安価販売、午前10時~午後1時半に數あてクイズ、午後1時にぜんざい無料サービス、午後2時45分からもちまきなどが予定されている。
写真(上)は零余子~5番子を自宅庭で披露する上西さん。写真(中)は左から零余子、1番子、2番子、3番子、4番子、5番子。写真(下)は「この庭で穫れた」と言う上西さん。


更新日:2013年11月17日 日曜日 22:39

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