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菊にうっとり80人~国城寮菊花展~高齢者が栽培

和歌山県橋本市隅田町河瀬の養護老人ホーム「国城寮(くにきりょう)」(中山哲次寮長)で、11月5日、入所者の藤井侼(つよし)さん(85)らが栽培した菊420本を飾った「国城寮・菊花展」が開かれ、橋本市内の社会福祉施設の高齢者ら約80人が見物、秋日和のひとときを楽しんだ。
菊花展は、国城寮玄関前の広い庭園で、立簾(たてすだれ)に囲まれた花壇に大菊100本、だるま130本、福助150本、杉作り40本の鉢植えを展示。その隣の総合花壇には、橋本市民菊の会の矢野佳世子・会長と、中前和代・会計担当が、色とりどりの菊を枯山水風に展示した。
国城寮の菊は、主に藤井さんと巽章(たつみあきら)さんの2人が、介護士の犬尾里香(いぬおりか)さんらの助力を得て栽培。今年5月、施設北側の畑で挿し芽をし、6月頃、その苗を鉢に植え替えて、丹精込めて育ててきた。
この日、国城寮・庭園を訪れた、社会福祉法人・光誠会の「ひかり苑」と「ぽっかぽっか」のデイサービス利用者37人は、車椅子なとで会場を一巡。秋日差しに映える菊花と、漂う香りにうっとり。育ての親、藤井さんは「今年の夏は、猛暑のうえ少雨だったため、水やりなど栽培は大変でした。でも、予想外に立派に花が咲いてくれて…」と話し、庭の隅から、菊見物の人々を見守っていた。
中山寮長は「この菊花展は、約35年前から続いていて、施設の入所、通所の方々に人気があります。今日は天気も良く、和気あいあいの雰囲気で、最高の菊花展になりました」と喜んでいた。
写真(上)は介護士の付き添いで国城寮の菊花展を楽しむデイサービス「ぽっかぽっか」の利用者たち。写真(中)は藤井さんと、藤井さんが丹精込めて育てた菊の花。写真(下)は菊花展を楽しむ車椅子の高齢者たち。


更新日:2013年11月6日 水曜日 01:17

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