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和の極意、紀州へら竿~釣り体験会、80人楽しむ

第30回全国伝統的工芸品フェスタin和歌山の関連地域イベント「手ぶらで へらぶな釣り体験会」が、11月3日、和歌山県橋本市清水の隠れ谷池で開かれ、小雨の中、約80人の家族連れや若いカップルらが参加し、今春、国の伝統的工芸品に指定された〝紀州へら竿〟で、へらぶなを釣る時の感触を味わった。
参加者らは、紀州製竿組合加盟の竿師の指導で、同組合が用意した〝紀州へら竿〟を借りて「早釣り大会」に出場。釣り針に練りエサを付け、小雨模様が出来ている池に投げ込み、ぐんと浮きが沈んだ瞬間、すかさず竿をあげると、竿は弓なりにしなって、獲物を網ですくう。
大人だけでなく、子供たちも、次々とへらぶなを釣り上げ、「わあ、釣れた」「これはでっかい」などと大歓声。釣り上げるたびに自己申告・自己選択制で、袋入りのミカンやタマネギ、サツマイモなどの賞品をもらい、最後に行われた「じゃんけん大会」でも、勝者が柿一箱(4キロ入り)など〝豪華賞品〟を受け取って大喜びだった。
橋本市経済部の大倉一郎部長は「今回、紀州へら竿が、国の伝統的工芸品に指定されて、よかったです。とくに、子供たちが将来〝へらぶな釣り〟を趣味とするようになり、紀州へら竿を愛してくれたら、きっと伝統産業の継承につながります」と、期待していた。
なお、平成26年の「全国伝統的工芸品フェスタin佐賀」は、11月21日(金)~24日(月)、有田町焱の博記念堂や佐賀県立九州陶磁文化館などで開催される予定。2016年は「日本磁器誕生・有田焼創業400年」でもあり、陶芸ファンには朗報。問い合わせは佐賀県農林水産商工本部商工課(電話 0952・25・7095、FAX 0952・25・7270)。
写真(上)は小雨の中、へらぶな釣りに挑戦する太公望たち。写真(中)はへらぶなを釣り上げて明るい子どもの表情。写真(下)は自然豊かな隠れ谷池でへらぶな釣りを楽しむ参加者たち。


更新日:2013年11月3日 日曜日 21:39

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