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人権と福祉~NPO全国ネット交流会~橋本で開催

〝人権と福祉のまちづくり〟に取り組んでいる全国のNPO法人代表らが〝安心・安全に住み続けられる地域社会をつくろう!〟をテーマにした「第6回NPO全国ネット交流会」が、10月26日(土)、和歌山県では初めて、橋本市東家の橋本市保健福祉センターで開かれる。当日は社会保障法が専門の金川めぐみ和歌山大学准教授の講演があり、同実行委員会の高垣喬委員長は「みなさん積極的ご参加を」と呼びかけている。参加無料。但し資料代1000円が必要。
同実行委では、政府が今年8月、社会保障制度改革の今後の手順を定めるプロクラム法案の骨子を閣議決定したのを受けて、「今回の改革案では要支援・認定者を介護保険制度の給付から外すこと、低所得の施設利用者の負担が増加すること、特養入所者の介護度が限定されること、デイサービスの給付抑制が図られることなどがあげられている」と説明。その中身は、日本国憲法で、すべての国民が、個人の尊重、生命、自由、幸福を追求する権利、さらに健康で文化的な最低限度の生活を営む権利が保障されているにもかかわらず、「国民にとって厳しい改革案になっている」と指摘。「介護保険事業や生活支援事業を行っているNPOが多い中、NPOの社会的使命においても厳しい局面になることが予想される」と強調している。
交流会は、当日午前10時半~午後4時、同保健福祉センター3階の多目的ホールで開催。金川准教授が配布資料に基づき、現在の社会保障制度改革、とくに介護保険法改正について解説。参加者とともに「今後のNPOの展望と課題」について、議論を深めることになる。
金川准教授は兵庫県出身で、早稲田大学大学院卒業。法学者で専門は社会保障法(社会保険法、社会福祉法)。ホームレス、貧困高齢者、女性などの「居住福祉」の観点から研究している。
「NPO法人ささえあい橋本」の山本富代・事務局長は「高齢化が進む中、このままだと、安心安全の生活は望めません。高齢(障害)になっても、暮らしよいまちにするには、行政と市民の協力が必要です。同時に福祉問題を、先ず自分のこととして考えることが、大切かと思います」と訴えている。
問い合わせは、西日本方面=NPO法人ささえあい橋本(山本富代さん=090・1137・3434)。東日本方面=NPO法人コスモスの家(渡辺ひろみさん=044・932・2425)。
写真(上)は大阪府河内長野市の千代田短期大学で前回開かれたNPO全国ネット交流会の風景。写真(中)は介護士から食事介助を受ける高齢者。写真(下)は第6回NPO全国ネット交流会が開かれる橋本市保健福祉センター。


更新日:2013年10月22日 火曜日 19:35

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