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街、人、自然~11月、ビデオ映像祭~橋本・隅田

街や人や自然のすがたを撮り続けている紀ノ川映像クラブ主催の「第46回ビデオ映像祭」が、11月10日(日)、和歌山県橋本市隅田町中島169の1、橋本市東部コミュニティーセンター(隅田地区公民館)で開かれる。今回は昨年12月、脳こうそくで病没した元同映像クラブ会長の丹生善清(にゅう・よしきよ)さん(享年80歳)の遺作映像「熊野の息吹」を追悼・放映するほか、会員の作品10本を放映する予定で、北森久雄会長は「すべて起承転結を考えて制作した作品。ぜひ、ご覧ください」と言っている。入場無料。
丹生さんは和歌山大学学芸学部を卒業。橋本・伊都地方の小中学、高校の教鞭を執り、晩年は高野紙伝承資料館「紙遊苑」(九度山町)で、訪れる人たちに和紙の漉き方を教えた。
ビデオ撮影は若い頃からの趣味で、昭和天皇・皇后両陛下の高野山・植物採集のお姿をはじめ、郷土の伝統行事、お祭り、名所・史跡、町並み、学校・幼稚園の運動会、文化祭などを撮影・編集。その映像は、視聴覚教育にもとり入れ、平成4年には文部大臣賞(視聴覚功労賞)、同24年には叙勲(正六位 瑞宝双光章)を受章した。
今回、放映される遺作「熊野の息吹」(16分、平成14年度制作)は、熊野市観光協会会長賞受賞作品で、同映像クラブは「熊野市は、太平洋を望む熊野灘に面した観光に恵まれたまちです。那智黒石は、碁石、硯石(すずりいし)、置物として生産。奇岩、獅子岩、鬼ケ城、そして熊野陣太鼓に合わせて黒潮音頭が披露されます。また、夏、夜空の饗宴 花火大会は、海からあがり、多くの人々が観賞します。2年前、豪雨災害にみまわれ、今、南海地震トラフの心配があります。いつまでも平和な熊野であることを願っています」と案内している。
このほか以下の作品を上映。
▽「万葉の歌碑を訪ねて」(15分、坂東辰雄さん=大和の国から紀伊の国への入り口にあたる真土山。そこを行き来する万葉人が故郷の哀愁と未だ見ぬ紀伊の国への思いを歌に残しています。今回は橋本市内の万葉の歌碑を訪ねました)
▽「春の人形巡りと初秋の玉川峡」(15分、大高修市さん=人と人との輪を広げる機会にしたいと、九度山町民の方々が取りくんでいる「町家の人形めぐり」と大自然豊かな中に多くの歴史が息づいている玉川峡を初秋の頃、訪ねました)
▽「こんな旅、日本再発見の旅」(9分、谷本正明さん=五島の知人に招かれて、島内をクルーズした時の美しい景色と心あたたまるもてなしに感動した映像を作品にしました。35年前、訪れた時の風景と全く変わりがなく、自然がそのまま残っていて、懐かしさをかんじました)
▽「第1回紀の川サマーボール」(10分、田中常庫さん=新生橋本市の夏祭り。紀の川サマーボールが、南馬場緑地広場で開催され「みんなで踊って楽しもう」をスローガンに橋本サタデーフィーバーを展開。河川敷から5000発の花火が打ち上げられ、その様子を撮影しました)
▽「真田ちゃいるど 舞う!」(15分、丸山尭司さん=真田ちゃいるどとは、九度山小学校2年生から6年生までの21人からなる、やっちょんおどりのチームです。9月に催される紀の国やっちょん祭りら今年も元気に参加。様々な目標を持って演舞する子供たちを応援してね)
▽「嵯峨谷の神踊(こおど)り」(6分、山戸正信さん=この神踊りは、橋本市高野口町の北部にある山間の3集落によって伝承され、和歌山県無形文化財に指定された民俗芸能です。その起源は、定かではありませんが、江戸時代に始まったと言われています。踊れるのは3集落の15歳から25歳までの未婚の男性に限られていました)
▽「春秋の談山(だんざん)神社」(13分、今西定夫さん=奈良県桜井市のこんもり茂った多武峰に談山神社が鎮座しています。祭神は藤原鎌足公で、今から1368年前、新しい国づくりの大化の改新発祥の地と言われます。新緑と紅葉の美しい頃に訪れました)
▽「海上自衛隊 呉地方隊の展示訓練」(22分、北山勝信さん=大阪湾で行われた呉地方隊展示訓練を見学。海上自衛隊の支援艦てんりゅう(2450トン)に、半日、乗艦してビデオカメラで約2時間余り記録したのをとりまとめて作品にしました。撮影上の制約で手持撮影のため、映像の手ぶれがありますが、ご了承下さい)
▽「メジロとミツバツツジ」(11分、北森久雄さん=今年のはじめ、我が家の裏庭にやってきたルンルン気分のメジロと春、杉村公園に咲き競う可憐なミツバツツジを美しいメロディーにのせて披露します。メジロはビデオカメラをカーテンで隠すようにして時間を掛け撮影しました)
▽「霊場高野の秋」(平成25年度NHK杯映像コンクール銀賞受賞作品。7分、松山健さん=霊場高野山の秋の1日、仏に仕える僧侶の営みを織り込みながら、夜明けから日没までの変化を詩情豊かな映像で追って見た作品です。映像と音で浄土の秋日を表現しようと試みたシネポエムです。8ミリフィルムをビデオに変換したテレシネです)
北森会長は「アマチュアの映像関係の間で、常に使われることばに起承転結があります。物事や文章の順序・組み立てのことでいが、転じて映像の流れが正しく、スムーズにまとまっていることを問うことばです。私たち映像クラブの一人ひとりかの経験年数・技量・技法は異なりますが、起承転結を意識して撮影し、時間をかけて編集作業をします。今回もそんな作品の発表です。お楽しみください」と案内している。
当日、開場は午後1時半、上映は同2時。入場の際にもらった整理券で、帰りの際に鑑賞記念・粗品が進呈される。紀の川映像クラブへの問い合わせは坂東辰雄・事務局長(0736・32・3555)。
写真(上)は学文路小学校・幼稚園の校長・園長時代にインディアン姿に仮装して子供たちと運動場を行進する丹生さん。写真(中)はお互いの作品を見て研修する紀の川映像クラブのメンバーたち。写真(下)は映像祭が開かれる橋本市東部コミュニティーセンター。

更新日:2013年10月21日 月曜日 22:06

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