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玉川峡を美しく~ごみ25袋分収拾~捨てないでね
和歌山県橋本市、九度山町、高野町を流れる清流・玉川峡(紀伊丹生川)で、8月27日、同市商工観光課主催の「夏の終わり~玉川大掃除」が、市民ボランティア15人を含む計24人が参加して行われた。
午前8時半、橋本市商工観光課、和歌山県県伊都振興局、玉川漁協組、玉川峡を守る会などの職員、会員らが、九度山町の柿の里振興公社・売店「さえもん」に集合し、ハサミやごみ袋を受け取って、玉川流域のごみ収拾を始めた。
この日の清掃区間は「さえもん」から上流の明神岩までの約20キロで、温泉・宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」をはじめ、近くの〝五光の滝〟〝明神岩〟〝丹生の滝〟など、玉川峡の名勝周辺。
夏休みの子供たちや、その家族が残した〝夏の夢の跡〟は、無残な〝ごみ投棄地〟に変わっていて、参加者らは岩場によじ登ったり、雑草の茂みに分け入ったりして、必死でごみを拾い集めた。
その量は、この一日たげで紙類、空き缶、空き瓶、ペットボトル、鉄くず、ゴムくずなど25袋(約250キロ)で、軽トラックに大盛で2台分にのぼる。
今年のあの猛暑の日々、涼しい玉川峡には、関西一円からキャンプ、水泳、昆虫採集など、大勢の家族連れや、職場のグループが訪れた。そのうち、ほんの一部だが、心無い人たちが、快適な夏のひとときを過ごさせてもらった大自然の中へ、平然とごみを捨てて帰ったらしい。
玉川漁業協同組合の山本秀次組合長は「きょうは橋本市、明日は九度山町の方々が清掃活動に参加。お陰で、玉川峡は元通りきれいになります」と喜ぶ一方、「それにしても、子供たちの目の前で、大人が非常識なことをするのは、いかがなものでしょうか」と首をかしげ、玉川峡の環境を守るよう訴えていた。
写真は、いずれも玉川峡の清掃活動に汗を流す人たち。