ニュース & 話題
素敵な絵画、書、写真…第8回かつらぎ美術展開幕
郷土作家の作品を集めた「第8回かつらぎ美術展」が7月26日(金)、和歌山県かつらぎ町のかつらぎ総合文化会館(展示ホール)で始まった。洋画7点、日本画4点、書道6点、写真6点、華道3点の計26点を出展。主催者の同町文化協会は「全国的に活躍している作家たちの作品です。ぜひ、ご覧ください」と言っている。28日(日)まで。入場無料。
洋画は、目鼻立ち涼しく頬杖をついた「自画像」(斎藤幸子さん)や、水流が岩を感じさせる「渓谷」(豊岡一郎さん)、日本画は、玄関に傘が置かれた「一隅」(豊岡佑美さん)、生き生きと深紅を見せる「薔薇」(松下京子さん)など、心に迫る作品ばかり。
書道は「日下雲間」としたためた掛け軸(川嵜章司さん)や、「紫陽花」他(80×160)(中畑光雄さん)など、運筆も味わい深く、写真は、富士山の雪嶺に亀が乗ったような「亀雲」、傘をかぶったような「傘雲」、湖に映える「逆さ富士」の3枚組の「冨士私景」(平山忠彦さん)や、スイカ・柿・ブドウの絵の看板があり、その店舗の立て簾(すだれ)に、木漏れ日が当たっている「盛夏」(松本綾子さん)など、個性が表れた作品ぞろい。
会場の中央には「木々のざわめき」(北浦愛甫さん)、「炎天下」(東己美甫さん)、「涼」(松本厚甫さん)の華道作品が飾られている。
この美術展は、同町内在住で、主に指導的立場にある作家たちの作品を展示している。11月2(土)3(日)4(月)には、幅広く絵画や写真、書道、華道、俳句、短歌、手芸、工芸作品を集めた「第42回かつらぎ町文化展」が開かれる。今回の美術展は、その文化展に向けて、制作活動を…との思いが込められている。
同協会事務局担当の松下京子さんは「とくに最近は、若い芸術家が少ないので、この会場で、何らかの感銘を受け、芸術の世界に入ってほしいです」と期待していた。
かつらぎ美術展は午前9時~午後5時(最終日は午後4時)。
写真は、いずれも「第8回かつらぎ美術展」で、熱心に鑑賞する人々。