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高野山麓に「柿の葉寿司&産直店舗」オープン

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)に先日、24時間営業のコンビニ「ファミリーマート高野山店」が初オープンしたが、7月13日、今度は高野山の麓(ふもと)の参詣ルートである同県かつらぎ町笠田東地蔵前150番1に、名物〝柿の葉寿司〟や〝新鮮野菜〟を直売する柿の葉寿司&産直店舗「高野山麓かつらぎ・ファーム」(丸山良典店長)がオープンした。高野山真言宗総本山・金剛峯寺で平成25年(2015)に開かれる「高野山開創1200年記念大法会」に向けて、山上、山麓ともに活気の足音が聴こえてきた。
「高野山麓かつらぎ・ファーム」は、同県橋本市市脇の〝柿の葉寿司〟の大手、株式会社みしま「紀の川壽司本舗」(三嶋邦義社長)が出店。店舗は鉄骨平屋約350平方メートル、駐車場は大型バス4台、乗用車約50台収容できる。
場所はJR和歌山線・笠田駅から南方の国道24号笠田東交差点を、さらに南方へ約100メートル走った道路の右側。京奈和自動車道かつらぎICから、南方の国道24号を西方へ走り、笠田東交差点を左折してもOK。
「紀の川壽司本舗」は昭和55年(1980)創業。〝柿の葉寿司〟とは、塩でしめた鯖(さば)をご飯に添え、紀の川流域の名産である柿の葉で包んだ〝押し寿司〟の一種。橋本市周辺では江戸時代から、夏祭りのご馳走とされてきた。同本舗は〝柿の葉寿司〟を中心に好評を博し、年商は約5億円にのぼる。
「高野山麓かつらぎ・ファーム」では、本店でつくったばかりの〝柿の葉寿司〟〝巻き寿司〟〝ちらし寿司〟など10数種類の寿司や、紀の川流域で収穫した新鮮な野菜、果物、加工品などを販売。高野山名物の〝ごまどうふ〟や〝花坂のやきもち〟なども置く。年商1億円を目標にしている。営業時間は午前9時〜午後6時で、7月は無休、8月からは火曜日を定休日とする。
紀の川壽司本舗は2年前から、高野山ルートの要衝である高野町花坂でも「花坂ドライブイン」を経営、柿の葉寿司や土産物を販売し、商売を軌道に乗せている。
現在、大阪・奈良・和歌山の都市部からの〝高野山参詣ルート〟を見た場合、かつらぎ町と大阪府和泉市を結ぶ府県間道路(国道480号)や、大阪府河内長野市から直進する紀の川の「橋本高野橋」南詰付近〜かつらぎ町西渋田の紀の川左岸農道、京奈和自動車道かつらぎIC〜和歌山市間の道路建設が着々と進められている。ただし、一番利用率の高い高野山・参詣ルートとは、いったいどこになるのか、まだはっきりしていない。
「高野山麓かつらぎ・ファーム」周辺は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどが立ち並び、いい雰囲気の喫茶店もある、この周辺では賑やかなまち。三嶋社長は「とにかく今は、どこにも負けない、安心安全で、おいしい品を提供すること。当社の社訓通り、誠心誠意お客さまに接することです」と話し、「当店前の道路が、一番の高野山参詣ルートになるよう頑張ります」と張り切っている。
写真(上)は自由に柿の葉寿司を選ぶ女性たち。写真(中)は「高野山麓かつらぎ・ファーム」のジャンボ看板が立つ新店舗。写真(下)はおいしそうな桃を買ってにっこりほほ笑む女性。


更新日:2013年7月13日 土曜日 10:38

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