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家族の映像残したい〝ビデオ撮影講座〟主婦ら参加

和歌山県橋本市の高野口地区公民館主催の「ビデオの撮り方・作り方講座」が6月20日、同公民館で始まった。「子供の成長過程を記録したい」とする母親ら受講生9人と、紀の川映像クラブ所属のアシスタント4人の計13人が参加した。講師の和歌山県映像連盟会長の松山健さんは「昨年の基礎的な講座に次いで、2年目の今回は、少し高度な撮影・編集方法を学んでいただきたい」と話し、受講生は真剣な表情で講義を受けていた。
松山さんは約20年前、NHK大阪放送局で1年間にわたりビデオ撮影講座を担当した人気講師。この日「ビデオの撮り方・作り方講座」の〝虎の巻〟を全員に配り、「テレビ局や和歌山県などが募集するコンクール作品に応募できる表現力を養うには、撮影方法と編集方法に大切な〝決まり〟があります」と前置き。初回は「ホーム・ムービー」の撮り方に絞り、「人に観て楽しんでもらえる映像の最低条件」として、「画像を観ていても疲れない」「映像のピントがよく色もきれい」「画像がすっきり印象に残る」「映像内容がよくわかる」「共感を得られる」ことの大切さを強調した。
そのためには「三脚でカメラを固定し、画像は水平線に保つように」「どうしても必要な場合を除き、動いている被写体は、カメラを固定して撮ること」「これを実践するだけで、ホーム・ムービー撮影の50パーセントは達成できている」と断言した。
また、「ホーム・ムービーは、人に観てもらうよりも、子供の成長や家族の絆を撮るのが大切」と話し、「いつ、どこで、だれが(何が)、何をした、何故した、どのようにした…ということを活写、最後に制作者の感慨を言葉や映像で締めくくることが肝心」と説明した。
受講生らはそれぞれ愛用のビデオカメラを持参。講座の後、アシスタント4人から、ビデオカメラの上手な操作方法を教えてもらった。次回からは「社寺の祭礼」の撮り方、「嵯峨谷の神踊り(さがたにのこおどり)」の撮影実習、「旅行映像、紀行映像、鉄道映像」や「四季の風景・風物詩」の制作方法、「映像祭作品鑑賞」などを行う予定。
参加したビデオ経験9年という高野口町の主婦(39)は、「これまで小学4年生の長女と3年生の二女の、運動会やダンス発表会を撮影してきました」と説明。「もっと上手に撮影したいので初めて聴講したところ、松山先生のお話がとてもわかりやすく、とても勉強になりました。これからもしっかり講座を受けて、子供たちの普段の生活を上手に撮り、大切な家族の記録として残したい」と話した。
写真(上)は上手なビデオ撮影の仕方を話す松山さん。写真(中)は松山さんの講義風景をビデオで記録撮影するアシスタント。写真(下)は松山さんの講義を熱心に聴く参加者たち。


更新日:2013年6月20日 木曜日 22:32

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