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里山・棚田で田植え体験〜家族連れら100人満喫

日本の原風景、和歌山県柱本の里山の棚田で、6月9日、「田植え体験」が催され、橋本市をはじめ近府県から家族連れら100人が参加、約450年前に開拓された歴史的な棚田で、昔ながらの日本の田植え体験を楽しんだ。
〝はしもと里山保全アクションチーム〟が主催、〝柱本田園自然環境保全会〟が後援。昨年「里山保全と農業体験」を考えて開催し、今年で2回目となる。
この日、芋谷川流域の空地に、応募者180人の中から抽選で選ばれた家族連れら100人と、主催・後援関係者、地元農家の人たち約50人が参集。
はしもと里山保全アクションチームの辻野哲代表が「ここにはカエルもオタマジャクシもいますよ。きょうは田植え体験を満喫し、いい思い出にしてください」と挨拶。大原一志区長が「田植えの後は、草とりやヒエ引きはしますが、あとは無農薬で、おいしいお米を作ります。皆さんは帰られたら、柱本の里山・棚田の良さを伝えてくださいね」と訴えた。
この後、同アクションチームの佐藤俊・事務局長らの指導で、家族連れらは水田の畦道に移動。全員、素足か靴下のまま水田に踏み入り、畦から畦に張られた糸の目印をたよりに、一本一本、丁寧に苗を植えていった。
昼食時間には、昨年6月に田植え体験し、9月に収穫体験した米を使った弁当が提供され、家族連れらは芋谷川のせせらぎや、野鳥の声を聴きながら、安全安心の弁当を味わった。
とくに都会暮らしの家族連れらは、「こんな自然環境の中で、快い汗を流すことができて、何よりの至福です」と口をそろえ、子供たちも泥まみれになりながら、「しんどいけど、おもしろいよ」と、笑顔でいっぱいだった。9月22日(日)には〝稲刈り体験〟が行われる。
なお、地元の案内板(縦横各約2メートル)によると、柱本の「芋谷の棚田」は、「田が138枚(計5・4ヘクタール)、畑が9枚(0・8ヘクタール)」あり、「約450年前に開拓されたものといわれ、棚田の石垣や至るところに張り巡らされた水路は、芋谷川の石が利用され、先人の苦労の結晶が伺えます」と説明。
また、「適度な気候や芋谷川の清流に恵まれ、古くから良質な米が栽培されてきました」と、その素晴らしさを記し、「先人が築き上げた棚田の美しい景観と、生き物の宝庫としての豊かな自然環境を、区民が一丸となって守り育てて後世に引き継いでいきます 平成25年3月 柱本区」と誓っている。
写真(上)は柱本の棚田で〝田植え体験〟する家族連れ。写真(中)は真剣な表情で苗を植える子供たち。写真(下)は芋谷川流域の広場に参集した〝田植え体験〟の参加者たち。


更新日:2013年6月9日 日曜日 14:31

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