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郷土の「応其上人」覚えてね〜園児らに紙芝居
戦国時代の高僧・応其上人(おうごしょうにん)が、現在のまちの基礎を築いた和歌山県橋本市の県立古佐田丘中学校・美術部は、5月13日、市立橋本保育園と市立橋本幼稚園で、上人の偉業を伝える紙芝居「応其上人」を上演し、園児たちに楽しく郷土史を知ってもらった。
応其上人は高野山麓の紀の川に架橋。豊臣秀吉の高野山攻めを防ぎ、塩市を開き、池や堤防も築造。今の橋本の繁栄の基礎を築いた。紙芝居は、その物語について、上人や武士、塩市、応其寺などの登場人物や風景をわかりやすい絵や言葉で仕上げた。
この日、同美術部の田中惟璃乃(たなか・ゆりの)部長ら3年生部員5人が橋本保育園と橋本幼稚園を訪れ、保育園では玉那覇花(たまなは・はな)さん、幼稚園では田中部長が、それぞれ、セリフをゆっくり語ったり、声に抑揚をつけたりしながら上演。園児たちは目を丸くし、聞耳を立てて、郷土に貢献した上人のことを心に刻んだ様子。園児たちは最後に「ありがとうございました」と丁寧にお辞儀していた。
田中部長と玉那覇さんは「園児たちが、真剣に紙芝居を見てくれたので、とてもうれしかった」と話した。
この紙芝居は1セットで画用紙12枚(カラー印刷)。計50セットを制作。同市内の全保育園、幼稚園、小学校に寄贈されており、村木さんは「子どもたちの成長にきっと役立つとおもいます」と言っている。
写真(上)は園児らを前に紙芝居「応其上人」を上演する玉那覇さんと、控える田中部長ら。写真(中)はゆっくりストーリーを語る玉那覇さん。写真(下)は真剣な表情で紙芝居を見る橋本保育園の園児たち。
更新日:2013年5月13日 月曜日 17:53