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山藤や著莪の花、玉川峡で見頃〜連休明け静寂の中

関西の大自然の奥座敷、高野山麓の玉川峡(和歌山県橋本市、九度山、高野町)で、大型連休明けの今、山藤(やまふじ)や著莪(しゃが)の花が見頃を迎え、青葉若葉の生い茂る谷合に、美しい薄紫や純白の色を添えている。
山藤はマメ科の落葉蔓性(つるせい)低木。その姿は、橋本市宿の温泉宿泊施設「やどり温泉 いやしの湯」周辺から九度山町・塩ノ瀬橋あたりにかけて、清流・玉川(紀伊丹生川)沿いの山々で見られる。
とくに九度山町の「ふるさと産品販売所・さえもん」近くでは、玉川の空をぐいぐいと渡っている山藤の生命力に驚かされる。たくましい山藤の蔓が、玉川に渡された電線に巻きつき、どんどん前進し、その蔓からは幾つもの花房を垂れている。
また、塩ノ瀬橋のほとりでは、山藤のかげに真っ白い無数の著莪の花が開花。もしもここに虎や鹿、雉(きじ)などの禽獣が現れれば、どこかの古寺の本堂の屏風(びょうぶ)か襖絵(ふすまえ)にでもなりそうな光景。
さらに上流にのぼれば、一本の藤の木陰のその向こうには、室町時代の古文書に〝玉川四十八石〟と記された名石の川が、光彩を放ち、音をたてて流れている。
ここ橋本市内には「関西花の寺25か所」の一つ、高野山真言宗・子安地蔵寺の名物〝九尺藤(くしゃくふじ)〟がある。それはそれで、今年の大型連休中も、京阪神地方から大勢の参拝・観光客が訪れた。
ただ、この玉川峡では、寺院の境内とはまた違って、高野山麓の大自然の懐(ふところ)に抱かれ、至るところに山藤が自生している。
水遊びにもってこいの「ふるさと産品販売所・さえもん」わきの玉川では、若い女性グループや、家族連れらが、ひざまで川につかり、大はしゃぎ。その生き帰りには、車を止めて、楚々とした山藤に見とれている。
やどり地域振興財団理事長の上西進さんは「今年の春は、寒い日々が続いたので、山藤の開花は約2週間、遅れています。さすがに連休明けは、玉川峡も静寂を取り戻しています。ちょうど山藤は、これからが見頃ですし、静まり返った玉川峡で、山藤の姿を眺めるには、最高の季節といえるでしょう」と言っている。
写真(上)は電線に巻き付き玉川を渡る山藤。写真(中)は山藤のかげに咲く無数の著莪の花。写真(下)は美しい山藤とその向こうにせせらぐ清流・玉川。

更新日:2013年5月8日 水曜日 15:50

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