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天女の光景も~〝町家の人形めぐり〟4月1日開幕
戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町の〝真田のみち〟で、今年も4月1日~5月5日の午前10時~午後4時、商店や民家に古い雛人形や五月人形などを飾る、まちを舞台にした「第5回 町家の人形めぐり」が開かれる。九度山町住民クラブの阪井賢三代表は「少子高齢化の中で、人々の絆(きずな)を大切にしたいと考え、人形めぐりを企画し、今年で5回目になります。手作り甲冑の試着撮影ステージや、真田十勇士の顔出しパネルなども設けるので、楽しんでください」と言っている。見学は無料。
〝真田のみち〟とは、南海高野線・九度山駅~紀ノ川・九度山橋の約1キロ間のことで、人形は期間中〝真田のみち〟にある九度山商店街を中心に、周辺の商店、民家に展示される。
とくに特設展示場の〝天女の城〟では、まるで天女が空を舞うような、御殿雛の吊るし飾りが見もの。試着撮影ステージでは、手作り甲冑や忍者、お姫様の衣装などを展示。500円で試着して、持参カメラで記念撮影できる。手作り甲冑を身につけた〝九度山真田隊〟は、不定期だが、日曜・祝日の好天の日に、まちなかを巡行する。また〝真田のみち〟には真田幸村や真田十勇士の顔出しパネル(11枚)が並べられ、無料・記念撮影できる。
4月6日からは九度山児童館で〝昭和な!手作り人形(木彫り)展〟、同28日~5月4日は〝手芸・工芸・絵画展〟を開催。5月3日は午後3時まで、松山常次郎記念館で〝お茶席(琴演奏)〟が設けられる。お茶席料は入館料込みで500円。5月5日は午前10時から、音楽♪の広場で〝懐かしの曲〟をバンド生演奏、大正琴、三味線、民謡を披露。親子広場では笛・太鼓演奏や木工塗り絵、風船アート展、タイ焼き、たこ焼きなどの模擬店も出る。
まちなかの商店では〝六文銭手ぬぐい〟を1枚300円で販売。各所で真田十勇士の全スタンプを押してもらうと、5月5日の真田祭会場で、抽選により500円の商品がも
らえる。
なお、松山常次郎記念館と旧萱野家(大石順教尼の記念館)は月、火曜日が休館。祝日開館し、翌日振り替え休館。旧萱野家は入館無料。
九度山住民クラブの話によると、第1回人形めぐりの観光客数は約5000人だったのに対し、イベント内容が充実するに伴い、昨年の第4回目は約7000人に増加。橋本・伊都地方を中心に和歌山市や大阪府内、さらには全国からも見物に訪れている。
問い合わせは九度山住民クラブ(阪井代表)=090・7889・6062=へ。
写真(上)は手作り甲冑「九度山真田隊」の雄姿。写真(中)は九度山町内に立つ「真田まつり」の旗。写真(下)は人形めぐり期間中〝真田のみち〟に並べられる顔出しパネル。