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〝リーダー役〟で郷土貢献を~いきいき学園卒業式
高齢者が交流し深く学ぶ和歌山県橋本市の「橋本市民大学いきいき学園」(学園長=木下善之・橋本市長)の卒業式・修了式が3月13日、同市東家の橋本市教育文化会館3階で行われた。
国歌斉唱の後、木下・学園長から、卒業生29人に卒業メッセージや皆勤賞、精勤賞、1、2年生の各28人に修了証書を授与。木下・学園長は「卒業生の皆さんは、クラブ活動や課外活動などで、充実した学園生活を送られ、政治、経済、社会、文化の知識と、和の精神を育まれたと思います。これからは団体活動などを通じ、市民のリーダー役として、大いに活躍してください」とはなむけの言葉を贈った。
来賓の井上勝彦・橋本市議会議長や松田良夫・橋本市教育長も、卒業生の〝健勝と活躍〟を祈り、在校生には〝学園生活の謳歌〟を願う祝辞を述べた。
次に在校生を代表して2年生の杉本渉さんが「私は、安来節の本場・島根県出身ですが、当学園の学芸会で、大勢で踊る〝どじょうすくい〟を初めて拝見し、驚きました。また、創作劇〝中将姫伝説〟も素晴らしかったですが、できれば40年前の中将姫に会いたかったです」と言って会場を爆笑させ、「先輩の方々とは、これからもクラブ活動で、ご一緒できると思いますので、よろしくお願いします」と、明るく送る言葉を述べた。
これに対し、卒業生を代表して西山恵子さんが「(当学園で学び)目からウロコが落ちました。東日本大震災では、被災地支援に行かれたクラスメイトもおられますが、私たちはいまだ何もできず、心の傷として残っています。〝霧の摩周湖〟など2泊3日の旅は楽しかったし、私たちの中将姫伝説の創作劇が、NHKで放映されてとてもうれしかった。私たち29人はここで学んだことを大切にし、人生の第2歩目を踏み出します」と、感謝と誓いの言葉を述べた。
最後に全員で「学園広場」を合唱し、在校生一人ひとりから、卒業生一人ひとりに花一輪を贈り、記念撮影して締めくくった。
橋本市民大学いきいき学園は、昭和47年(1972)に〝老人大学〟として開設され、昨年〝いきいき学園〟と名称変更。これまで855人が巣立ち、各分野で明るい市民生活と、市発展に貢献している。
写真(上)は橋本市民大学いきいき学園の卒業式・修了式の全景。写真(中)は〝感謝と誓い〟の言葉を述べる卒業生代表の西山さん。写真(下)は木下・学園長、松田・教育長、井上・議長らと記念撮影する橋本市民大学いきいき学園の卒業生。