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昔の母校をスライドで紹介~橋本小・校舎お別れ会

今春、新しい小中一貫校に移転する和歌山県橋本市東家の市立橋本小学校(南知孝校長、児童296人)で2月26日、「卒業生を送る会&校舎お別れ会」が開かれた。第2次世界大戦後の昭和23年(1948)、同小を卒業した木板画家・巽好彦さんら先輩が、昔の橋本小学校や橋本市街を写したスライドを上映し、子供たちは母校の歴史を感じながら、祖父母や父母も学んだ校舎に感謝し、別れを告げた。
この日、同小体育館に児童や教職員、市教委、保護者、地元の青少年健全育成会議、老人会、区長会、歴代PTA会長らが出席。会場には、フォトライター北森久雄さん撮影・提供の昭和32年(1957)以降の同小体育館や、グラウンドに半分埋めたタイヤを渡る児童たち、プールの竣工式などの写真14枚、市教委提供のオリンピック水泳200メートル平泳ぎで金メダリストの前畑(旧姓・兵藤)秀子さんや古川勝さん、大活躍した小嶋一枝さんら先輩の写真17枚などを展示。年配者には懐かしい風景でいっぱい。
「校舎お別れ会」は、卒業生を送る会の後、粛々と行われた。先ず南校長が「橋本小学校は、今年12月6日で、創立140年です。長い歴史と、輝かしい伝統に彩られながら、地域とともに歩み、これまでに1万数千人の卒業生を送り出しています。4月から新しい校舎での勉強が始まり、この夏には現校舎が撤去されることになりますが、皆さんは〝清く 正しく 美しく〟という校訓を胸に頑張ってください」と、はなむけの言葉を贈った。
この後、同小卒業生で昭和26年に橋本中学校を卒業した「橋本中学校26会」のメンバー・北山恵宣さん、平林国男さん、巽さんらが撮影・資料保存、平井孝朗さんらが編集したスライド「昔の橋本小と昔の街の風景」が、スクリーンに映し出された。
もちろん映像はモノクロで、大正12年の木造校舎や、昭和15年の橋本・伊都地方で第1号の鉄筋校舎、紀の川祭り、大正時代のグラウンドでの〝朝礼〟風景などを次々投影すると、児童らも参加団体の人たちも、昔の教育の場の雰囲気に感銘した様子。これは膨大な写真・資料のうちの一部で、今後も大切に保存されることになる。
この後、同小音楽クラブの児童約15人が、ピアノや木琴、アコーディオン、太鼓などを合奏。6年生の薮内きららさんが「長い間、私たちを見守ってくれた校舎に感謝します」とお辞儀し、5年生の村上和輝さんが「校舎での楽しい思い出を、新しい校舎で受け継ぎます」と、しっかり挨拶して締めくくった。
写真(上)は橋本小学校の児童たちに昔の同小学校やまちの風景をスライド紹介するスクリーン。写真(中)は校舎にお別れの合奏を演じる橋本小音楽クラブの児童たち。写真(下)は今年3月で幕を閉じる橋本小学校の校舎。


更新日:2013年2月26日 火曜日 20:14

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