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心打つ書画など80点~橋本市美術家協会展が開幕

素晴らしい書画や写真、生け花、工芸作品を集めた和歌山県橋本市の「第15回橋本市美術家協会展」が、2月22日、同市東家の橋本市教育文化会館4階で開幕した。24日(日)まで。入場無料。
〔絵画の部〕は18人が計23点、〔書の部〕は9人が計22点、〔写真の部〕は15人が計16点、〔生け花の部〕は14人が計14点、〔工芸の部〕は3人が計5点を出展している。
絵画の部の、鈴木源二さんの「いのり」は、仏像の顔のクローズアップで、眼光が鋭く豪快だし、デッサンの「裸婦」は、軽妙に、しかし女性っぽく描かれている。曽和千粧さんの「紅葉の頃」は、銀杏の舞う中で、数羽の雀や数匹の猫たちが、無邪気に遊んでいて、のどかさがいっぱい。
書の部で、後藤加寿恵さんの「岩井俊二の詩〝花は咲く〟より」は、「花は花は花は咲く いつか生まれる君に(中略)今はただ愛しいあの人を思いだす」と、自ずと歌が聴こえてきそう。
坂部登さんがしたためた「高浜虚子の句 道のべに阿波の遍路の墓あはれ」や、杉本恵美子さんの「正岡子規の歌 くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる」も、その筆遣いとともに、しみじみと心に沁みて来る。
写真の部の、濱口進さんの「黒い猫」は、ややご年配の方が抱いた黒猫のしっかりした表情。真っ黒い顔のなかから、二つの眸がらんらんと、それでも、かわいく輝いている。
午前9時半~午後5時(最終日は午後4時)まで。なお、「諏訪原蘇外(恵子)華甲展(すわはらそがい・かこうてん)」も同協会展に併設して、同時開催されている。
写真(上)は力作ぞろいの第15回橋本市美術家協会展。写真(中)は鈴木源二さんの大作「いのり」を鑑賞する女性たち。写真(下)は同協会展の全景。


更新日:2013年2月22日 金曜日 16:31

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