ニュース & 話題

〝伊都の伝統芸能と祭り〟~ビデオ&写真で紹介

和歌山県橋本・伊都地方の伝統芸能や祭りについて、ビデオや写真で紹介する講演会「伊都の伝統芸能と祭り」が、2月18日、同市清水の高齢者交流拠点「くにぎの郷」で開かれた。講師のフォトライター・北森久雄さん(同市御幸辻)は「ぜひ、四季折々の郷土芸能を見学し、生活の糧にしてください」と語りかけた。
橋本市清水老人会「清老会」が主催し、元小学校長や会社社長、商店主、主婦ら会員約30人が参集。金井会長が「北森さんは元橋本市教育委員会、元共同通信記者で、市役所では私と同僚です。今はNHK・マイビデオで、郷土の話題を次々紹介し、高野山麓・橋本新聞へは、南海高野線の写真シリーズを連載するなど、大変活躍しています」と紹介した。
北森さんは、先ず「伝統芸能とは、日本の伝統芸能のことで、明治時代に西洋芸能が移入された後、その影響を受けずに発達した芸能を指します」などと前置き。自ら制作した冊子「伊都の歳時記2013年版」や「伊都の伝統芸能と祭り~橋本市・九度山町・かつらぎ町・高野町~」を、全員に配布する一方、自ら取材・撮影した写真をプロジェクターでスクリーンに投影して解説した。
例えば、稲作の豊凶を占う「菅祭り」(隅田八幡神社)、病気や災難から守る神事「椎出の鬼の舞」(椎出厳島神社)、「天野の御田祭」(丹生都比売神社)、「富貴の盆踊り」(高野町富貴地区)などを紹介。「最近は高齢化や過疎化が進み、保存会の方々も大変ですが、全国的に有名な祭りとは違っても、地方で素朴に受け継がれている伝統芸能や、祭りの良さは格別です」と強調した。
また、自ら撮影・編集した「椎出の鬼の舞」「大松明(おおたいまつ)押し」「四郷(しごう)の千両太鼓」の動画3本をスクリーンに放映すると、会場から「やっぱり鬼はこわいのね、子供が泣いている」「松明の上に人が、重たいやろな」「あの子たち(太鼓の)猛練習したんやな」などと、感動の声がもれていた。
金井会長は「きょうのお話から、人々の絆の大切さ感じ、生活の意味を考え、人々を大事にする心を育むことができれば」と話していた。
写真(上)は「伊都の伝統芸能と祭り」を紹介する北森さん。写真(中)は配布された冊子「伊都の伝統芸能と祭り」。写真(下)は開会の挨拶をし北森さんを紹介する金井さん。


更新日:2013年2月18日 月曜日 23:21

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事