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妙楽寺・本堂再建へ托鉢寒行…岩西住職と有志ら

和歌山県橋本市東家3丁目の紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所・真言律宗「妙楽寺」の岩西彰真住職(32)と妙楽寺再建再興委員会の男女約10人は、1月26日、老朽化により台風で崩落した本堂の再建浄財を求めて、同市東家区内で寒行托鉢を行った。
同寺は820年(弘仁11)、嵯峨天皇の勅願で弘法大師・空海が創建。戦火をこうむり何度か再建を繰り返したが、一昨年秋、本堂と庫裏の屋根が老朽化と台風で崩落した。
同寺は檀家を持たない寺院であり、再建資金がまったくないため、東家区は文化財再興の立場から「妙楽寺再建再興委員会」を立ち上げ、本堂再建再興に向けて、初の托鉢寒行を行うこととなった。
この日、風花が舞い、寒風が吹きすさぶ中、網代笠姿の岩西住職は、首に輪袈裟(わげさ)を掛けた母・康子さんや、男女有志とともに、商店や民家約100軒をまわり、軒先で般若心経を唱えて合掌した。出迎えた商店主や家人らは「ご苦労様です」と浄財を手渡すと、岩西住職や有志らは「托鉢御礼」の文を差し出し、「ありがとうございます」と深々とお辞儀していた。
同寺の本尊・薬師如来座像、脇侍(わきじ)・大日如来座像、同・薬師如来座像の3体(県重要文化財)は、本堂の荒廃、撤去により現在、橋本市郷土資料館で保存中。同委員会では「最近、妙楽寺からは、紀の川筋で最古の仏像と確認された、貴重な観音菩薩立像(奈良時代後期~平安時代初期)も所蔵しており、できるだけ早く本堂を再建し、仏像を元の本堂に安置して、多くの人々にご覧いただきたい」と、協力を訴えている。
岩西住職は、高野山真言宗・総本山金剛峯寺の松長有慶座主・管長の随行を務める厳しい修行中の僧侶。昨年も地元有志と一緒に、東日本大震災・被災者支援の托鉢寒行を行い、浄財10万4900円は市を通じて寄贈している。
なお、雪の高野山・金剛峯寺でも25日、同寺修行僧約150人が、恒例の托鉢寒行を行い、山内1500軒の商店、民家などを巡行。集まった浄財114万1000円は、社会福祉基金として、高齢者介護資金などに役立てる。
写真(上)は撤去された妙楽寺本堂跡を出発する岩西住職や地元有志ら。写真(中、下)は寒風の中、般若心経を唱える岩西住職や地元有志ら。

更新日:2013年1月27日 日曜日 07:09

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