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〝紀の川まつり〟開催決定~大森神社で安全祈願祭
悪天候のため開催が心配されていた和歌山県橋本市向副の「紀の川まつり」について、主催者の同まつり実行委員会(委員長=畑野富雄・橋本商工会議所会頭)は、8月15日午前9時、天候と紀の川水量に問題ないとして、開催することを決定し、同川北岸の大森神社で安全祈願祭を執り行った。
同まつりは、昭和23年(1948)から続いてきたが、来年から「紀の川カッパまつり」と統合するため、今夏が最後の祭典となる。
同市市脇の相賀大神社の杉本二矗宮司が祝詞を奏上、参列した同まつり大会長・木下善之市長の代理・清原雅代・同副市長や、県議、市議、商工農林関係者ら約30人が玉串を奉てんし、同まつりの安全を祈った。
この後、紀の川まつり総合開会式にうつり、清原・副市長は「終戦後、模範水泳や花火大会を中心として始まり、続いてきた紀の川まつりは、安全性を守る経費増大などにより、今年最後となりました。来年からは、まつりの原点に帰り、市民の和と地域活性化に向けて開きたいと思います」と市長の祝辞を代読。畑野会頭は「紀の川まつりを今日まで続けてこられたのは、一重に皆様方のお陰です。来年からは、より楽しく有意義なまつりにしていただきたいと思います」と挨拶。県議、市議会議長らも祝辞を述べた。
この日は朝から曇り空だが、ときどき太陽が顔を覗かせ、紀の川の水量は前日のピーク時(午後3時半)よりも、かなり水位が低下し、天候が悪化しない限り、祭典は続けられそう。
15日午後4時~8時、橋本橋上流の河川敷の特設ステージで▽ウィンズ▽浦部陽介さん▽紀州紀の川太鼓▽紀の国やっちょん▽高橋樺子さん▽橋本MYC▽Re:ingなどの出演、イベントがある。
灯籠流しは午後7時~7時50分、同ステージ近くの特設桟橋から「先祖供養」「家内安全」を祈る灯籠約3000基が流される。
名物・納涼花火大会は午後8時~同50分、同河川敷で開催。スターマインなど約2000発の花火が打ち上げられる。
協賛イベントは▽午前7時~正午、同市清水の隠谷池で「市民へら鮒(ぶな)釣り大会」(紀州製竿組合主催)▽午前8時~午後1時、橋本小学校体育館で「第43回剣道大会」(橋本市剣道協会主催)=当日参加可▽午前9時~午後1時、県立橋本体育館で「第42回柔道大会」(橋本市柔道連盟主催)▽午前9時~午後5時、橋本市教育文化会館3階和室で「62回紀の川祭囲碁大会」(中央公民館=紀の川碁友会主催)▽正午~午後1、同市胡麻生の相賀八幡神社で「第23回平和の鐘を鳴らそう」(橋本ユネスコ協会主催)がある。
写真(上)は大森神社で祝詞を奏上する杉本宮司。写真(中)は紀の川まつりの総合開会式で祝辞を述べる畑野実行委員長。写真(下)は灯籠流しや花火大会の準備が進められる紀ノ川・橋本橋か流域。