一夜を艶やかに…月下美人咲く～櫻井さん方

和歌山県橋本市隅田町芋生、会社員櫻井優さん(４０)方の庭で、７月１８日、大輪の〝月下美人（げっかびじん）〟が美しく開き、訪れたフォトライター・北森久雄さんが、その「艶（つや）やかな美人」（花言葉）の姿を、約２時間がりで撮影した。
櫻井さん方では約２０年前に〝月下美人〟１株を鉢に植えたところ、今では高さ１・５６メートルに生長。そこから３本の枝が張り出している。
櫻井さんの母で、橋本市民大学「生き生き学園」３年の玲子さんから「うちの月下美人、今晩、咲きそうよ」と連絡をもらい、北森さんが招待されたのは、その日の午後８時半頃。つぼみの状態だった〝月下美人〟は、櫻井さんの家から洩れてくる灯火の中で、じつにゆっくりと開花しはじめ、同１０時半頃には、計１８個の真っ白い花（最大直径２０センチ）が満開になった。
そのスローモーな様子を、じっと見守っていた櫻井さんや、櫻井さんの知人たちは、思わず「きれい」「素敵…」などと感激。北森さんは、アングルやシャッターチャンスを考えながら、〝一夜だけの花の命〟をカメラに収めた。
北森さんは「集まった皆さんも、携帯電話のカメラで、月下美人を撮っていました。素晴らしい夏の一夜を過ごすことができました」と喜んでいた。
写真（上）は美しく咲いた月下美人を眺める櫻井さん（右）たち。写真（中）は午後８時半に開き始めた月下美人。写真（下）は午後１０時半、満開になった月下美人。
（写真撮影はフォトライター・北森久雄さん）

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