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〝テレビ投稿〟ビデオ撮影学ぶ…松山さん講座開始

NHK和歌山放送局などに〝ビデオ投稿〟を目指す人たちを対象にした「ビデオ講座」が、4月12日、和歌山県橋本市高野口町の高野口地区公民館で開かれた。講師の和歌山県映像連盟会長の松山健さんは「郷土の四季、行事、人物などをビデオに撮り、その素晴らしさを発信してほしい。参加希望者は、第3回目講座からでも、受け付けますので、気軽に参加してください」と言っている。参加は無料。
松山さんは和歌山県九度山町の元小中学校教諭で、中国の大学講師なども歴任。現在、同町の高野紙伝承体験資料館「紙遊苑」館長。約20年前にNHK大阪放送局で、約1年間にわたり、ビデオ撮影講座を担当した人気講師。「ビデオ講座」は4~9月(8月を除く)の月2回(計10回)開かれる。
この日、松山さんと、アシスタント2人が、会場にテレビ、カメラ、基礎資料などを用意。松山さんが、橋本市内在住の受講生の男性2人、女性2人を前に「ビデオ撮影のいろは」を講義した。
冒頭、参加者の自己紹介があり、男性2人は「原点に戻ってビデオを学びたい」と誓い、女性の1人は「ふだん、料理や体操をしていて、写真も撮りますが、ビデオ経験は初めて」と述べ、もう1人の女性は「新しい発見かあるかも知れないので」と、抱負を述べた。
この後、松山さんが撮影の基本である「ビデオカメラとスチールカメラの違い」について説明。スチールは水平、垂直、斜めに構えられるし、撮影後の修正(トリミング)もできるが、ビデオは水平にしか構えられず、修正(同)はできない。
また、スチールは固定して撮影し、音声は録音されないが、ビデオは動かしながら撮影できるし、音声も録音できる。ただ、ビデオは、事件ものなどの撮影を除いては、カメラを三脚で固定し、動いている対を撮影する。いわゆる壁塗りターン(カメラを左右にターンさせること)や、ブランコズーム(カメラのズームで、被写対象に近づいたり、遠ざかったりすること)は、絶対に禁物であると説明した。
さらに、NHKで放映済みの投稿ビデオ番組「マイビデオ」で紹介された松山さんの作品「世界遺産・町石道の清掃奉仕」や、紀ノ川映像クラブ会長・北森久雄さんの「九度山の富有柿の原木」の録画などを放映。
そのうえで松山さんは「画面が揺れなかったことや、ぱっと見て何を撮影しているか、すぐにわかったことと思います。講座の1、2回についてはこのように〝撮影のいろは〟のお話しですが、3回目からは技術的な講座をさせていただきます」とことわり、「ビデオ映像をテレビ投稿するのは、最近、大阪府阪南地方の方々が目立ちます。皆さんも一つ頑張って、橋本・伊都地方の素晴らしさを撮り、テレビを通じて広く世間に紹介してください」と訴えた。
参加資格はビデオに興味のある、原則、橋本市内在住の人。希望者は高野口地区公民館へ、住所、氏名、電話番号、年齢、所有のビデオのメーカーを連絡する。問い合わせは同公民間(電話0736・33・3111、FAX0736・43・0898)。
なお同講座は②4月26日「ビデオ撮影の基本」③5月10日「ビデオ撮影の技法」④5月24日「同」⑤6月7日「人に見せるビデオの撮り方」⑥6月28日「ビデオ撮影実技」⑦7月12日「ビデオを見てみよう」⑧7月26日「ビデオ編集の初歩」~講座が休みの8月中に、5~8分程度の映像を撮影しておく~⑨9月13日「編集の実技」(8月中に撮影した作品を編集して最終講座に持参)⑩9月27日「受講生の作品を鑑賞する」。
写真(上)は楽しい雰囲気でいっぱいのビデオ講座の風景。写真(中)はわかりやすく講義する和歌山県映像連盟の松山会長。写真(下)は受講者にNHKが放映した「マイビデオ」を紹介する松山会長。


更新日:2012年4月12日 木曜日 21:40

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