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書家〝うどよし〟さん揮毫…岡潔さんの名言など

昨年春の東日本大震災の後、全国の津々浦々に掲げられた書「がんばろう日本。」の書で名高い書道家〝うどよし〟さんが、4月10日、和歌山県橋本市を訪れ、市内の行政、教育、商工観光関係者らが同市神野々の温泉宿泊施設に集まり、「〝うどよし〟さんを囲む会」を開いた。
〝うどよし〟さんは、大広間正面の座卓に向かい、行政や各種団体から所望された様々な〝ことば〟を、一文字ひと文字、丁寧に和紙にしたためた。
童話作家の佐藤律子さんには「人が先き 自分はあと」(世界的な数学者で文化勲章授章者の岡潔さんの言葉)、橋本市商工観光課には「大好きはしもと市」、同市菖蒲谷の子安地蔵寺に「ふじの寺 子安地蔵寺」、橋本商工会議所に「はしもと」、高野口商工会に「商工わが町」など、心を込めて揮毫。また、参加者15人全員に、それぞれの氏名を表札に書いて贈った。
この後、〝うどよし〟さんを囲んで夕食会があり、橋本市岡潔数学WAVE理事の奥村浩章さんが〝うどよし〟さんの書を政界、経済界が活用し、橋本でも「よみがえれ紀伊山地」と書いてもらって役立てたことを紹介。「紀伊山地が復興し、橋本が元気になるよう祈ります」と挨拶。
これを受けて〝うどよし〟さんは「あの文字は自分がデザインした文字です。いい関係が続きますように」と簡潔に述べ、佐藤さんの発声で乾杯した。
〝うどよし〟さんは、参加者との交流の中で、「書は2色であり、それは黒と余白です。演芸でも彫刻でもそうでしょうが、究極の書は、黒と余白のバランスではないでしょうか」と語り、書の探求者の一面を覗かせ、参加者をうならせた。
最後に全員で記念撮影し、参加者から、田中和彦・紀州製竿組合長の制作した〝へら竿製のボールペン〟を贈呈。全員で「うどよしさんの書を生かし、郷土を盛り上げます」と誓った。
写真(上)は所望された書を丁寧に書く〝うどよし〟さん。写真(中)は〝うどよし〟さんを囲む会に参加した面々。写真(下)は、〝うどよし〟さん(前列左から3人目)と記念撮影する各種団体の人たち。


更新日:2012年4月11日 水曜日 00:12

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