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〝置き傘〟に人権・交通標語20年…橋高・野球部
和歌山県橋本市古佐田の県立橋本高校・野球部員は4月2日、すぐ隣の丸山公園で駅や学校などの〝置き傘〟50本に、人権や交通安全の標語を書き込み、JR南海橋本駅や公民館、集会所、市内の小中学校などに配布。このボランティア活動は、20年前から続いていて、標語を書いた〝置き傘〟は1000本に達した。
この日、野球部員26人と橋本署・橋本駅前交番所や、古佐田人権サークル、橋本地区交通安全母の会・橋本分会など6団体の約30人が集合。初めに橋本駅前交番所の向竹正記巡査が「すべての人々の人権を大切にするとともに、交通ルールを守って事故が起きないように…」と述べ、地域ボランティアの阪口繁昭さんが、作業方法を説明した。
野球部員らは各団体の人たちと協力し、赤、青、緑の洋傘に、筆と水性塗料や蛍光塗料を使って「きみの笑顔がうれしい」「強い絆で支援の輪」などの人権標語、「ゆっくり走ろう橋本のまち」「ゆずる心で防ぐ事故」などの交通標語を、丁寧に書き入れた。
橋本駅など要所に置かれた傘は、ふいな雨に見舞われた市民が拝借、野球部員が書いた標語を見てもらえることになる。野球部の塙坂崇主将(3年生)は「これで人権意識が少しでも高まり、交通事故が少しでも減ってほしい」と訴えた。
写真(上)は〝置き傘〟に人権・交通安全標語を書き込む橋本高校・野球部員ら。写真(中)は阪口さんから作業方法を聞く野球部員ら。写真(下)は丸山公園の桜のつぼみの下で〝置き傘〟に標語を記す野球部員や各団体の人たち。
更新日:2012年4月2日 月曜日 21:20