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橋本駅〝図書館〟に放送設備~乗客ら安心読書

和歌山県橋本市のJR橋本駅の「ゆかいな図書館」に、電車の発着などを知らせるアナウンスが流れる放送設備(スピーカー)が取り付けられた。これまで図書館内にいると、電車の発着が分からなかったが、利用者らは「安心して読書できる」と喜んでいる。
同図書館には文芸書や推理小説など、常時約3000冊が並べられ、地元の世話人が〝返却自由のルール〟で運営している。図書館は以前、改札口の内側のプラットホームそばにあったが、バリアフリー工事により昨年春、図書館は改札口の外側に新築移転した。
図書館内に放送設備がなかったため、館内で電車の時間待ちをしながら読書していた利用者らは、電車の発着状況がまったくわからず、落ち着いて読書できない状態が続いていた。
利用者は電車の発着時刻表を見たうえで読書していたが、中には電車到着と同時に駆け込み乗車したり、読書に夢中になって、電車に乗り遅れたりする人もいた。
このため、JR西日本は、図書館の天井の2か所にスピーカーを設置。1つは上り(五條・奈良方面)、もう1つは下り(和歌山方面)の電車の発着を知らせる、駅事務所からのアナウンスが聞こえるようにしたという。
同図書館の椅子には、匿名で寄贈された座布団が敷かれていて、乗降客らは駅で冷たい風にさらされることもなく、悠々と読書を楽しみ、「間もなく電車到着」のアナウンスを聞いてから、ゆったりと改札口に向かう。「こんな親切な駅は、どこにもないのでは」と口々に喜んでいる。
写真(上)は橋本駅の「ゆかいな図書館」にスピーカーを取り付けた作業風景。写真(中)は利用客にスピーカーを披露する作業員。写真(下)は橋本駅の改札口の外の天井で放送設備の配線作業が行われた。


更新日:2012年3月31日 土曜日 18:51

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